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Thursday, April 22, 2021

新宿2丁目 脱・ごみの街 地元町会など成果報告 - 東京新聞

ごみ対策で導入したカラフルなオリジナル事業ごみ袋を持つ二村孝光さん=1月、新宿区で

ごみ対策で導入したカラフルなオリジナル事業ごみ袋を持つ二村孝光さん=1月、新宿区で

 ゲイバーなど数百軒の飲食店が集まる新宿二丁目のごみ減らしに成功した経緯について報告する勉強会が二十一日、新宿区内であった。

 飲食店経営者や行政担当者、ごみ処理業者ら約三十人が参加。地元町会の清掃委員長で不動産業「フタミ商事」代表の二村孝光さん(40)が活動を振り返った。二〇一六年ごろから、行政と調整してごみ集積所を分散、ごみ出しルールを周知させたほか、見回りや定期的な清掃活動を行い、街の美化や不法投棄をさせない雰囲気づくりを進めた。

 二村さんは「以前は『東京一汚い街』と言われるほど、ごみが山積していた。この街を子どもに自慢できるのかと思った」ときっかけを紹介。事業ごみ回収を民間の「白井エコセンター」(足立区)に依頼し、日曜も含めた毎日回収を実現した。青やピンクのオリジナル事業ごみ袋も作った。店側はセンターと個別に契約し、購入した指定ごみ袋で出す。契約事業者は約四百件に増えた。

 二村さんは「ごみ拾いなどを通じて事業者のごみ出しマナーの意識も向上した」と言う。ただ、まだ一割ほどルール違反の事業者がいるといい、「行政や民間業者と連携を深め、不法投棄しにくい街づくりをさらに進めたい」と語った。

 飲食店の経営者らでつくる新宿二丁目振興会も昨年五月から、週一回の清掃活動を続けている。会長の田辺雄二さん(48)は「コロナ禍の今だからこそ、街をきれいにしようと始めた。若い店主など店側の意識も変わってきた」。新宿二丁目の活動に注目する大東文化大の藤井誠一郎准教授(地方自治論)も「核となるリーダーがいて、町会と振興会がしっかりとしたビジョン(理想)を持って取り組んだことが大きい」と評価した。 (奥野斐)

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