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Monday, November 7, 2022

鯵ケ沢町の災害ごみ処理へ道筋 by 陸奥新報 - 陸奥新報

 鯵ケ沢町は7日、8月上旬の大雨で発生した約4000トン(概算値)にも及ぶ災害ごみについて準備がほぼ整ったとして、今週中にも搬出作業を開始する方針を明らかにした。分別回収していた家電類などは、先行して県内の複数の民間事業者が処理を請け負う。可燃ごみは南黒地方など5市町村でつくる黒石地区清掃施設組合(黒石市)管理者の高樋憲市長が受け入れを表明し、月内作業着手に向けて調整が進んでいる。大雨から約3カ月を経て懸案となっていた災害ごみ処理に道筋がつき、町側は「一日も早く撤去できるよう努力する」と話した。
 町は被災直後から9月末までかけ、回収した災害ごみを同町の旧大高山スキー場駐車場に仮置きしている。可燃物や不燃物が混合した「混ざりごみ」が全体の半数近くを占め、分別の必要があるが「現段階で中身が読めない」(町総合窓口課)状態という。このほか、分別回収した家電4品目(テレビ、洗濯機、冷蔵庫、エアコン)、木くず、畳などがある。
 しかし、同町などでつくる西海岸衛生処理組合の一般廃棄物処理施設「エコクリーンアフイ」(深浦町)の焼却炉は老朽化で処理能力が低下。鯵ケ沢町から同施設に1年間で運び込まれる全てのごみ約3000トンを超える分量の災害ごみを同組合だけで処理するとなると、通常業務への影響が懸念され困難だ。
 こうした事情から、混ざりごみから分別される約500トンとも見込まれる可燃ごみの受け入れについて、町から相談を受けた県が黒石の組合に打診。町も直接交渉し10月に了承を得た。今後、組合と調整を進め契約を交わした後に、町が分別を開始し、黒石の組合施設「環境管理センター」に順次運び込む。
 災害ごみのうち、800トンは今年度中に、残る3200トンは2023年度中に処理する計画。処理の費用には国の補助事業の活用を検討している。

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