白黒液晶の向こうには、無限に広がるネットワークが。
初代ゲームボーイを成功に導いた『テトリス』は、奥深いだけでなくリンクケーブルを使って友人と直接対戦することで、さらに優れたゲームになりました。約30年後に、ゲームボーイのテトリスを一緒に遊ぶ相手を見つけるのは簡単ではありません。巧妙なハッカーはゲームボーイにオンライン・マルチプレイヤー機能を搭載し、世界中のプレイヤーと対戦できるようにしました。
初代ゲームボーイにマルチプレイヤー機能を搭載
任天堂の新しい『ゲーム&ウォッチ』を発売前にハッキングし、レトロなタイトルをプレイできるようにして我々を驚かせたTwitterユーザーstacksmashing氏は、初代ゲームボーイに目を向けました。2台のゲーム機をつなぐ物理的なケーブルを超えて、マルチプレイヤー機能を拡張できないか、と。
このアイデアは、stacksmashing氏がゲームボーイでビットコインを採掘する実験から生まれたものです。実験では、Raspberry Pi Picoにカスタム基板を取り付け、ゲームボーイの独自リンクポートを標準のUSBポートに接続できるようにしました。が、ゲームボーイをコンピュータに接続することは課題の半分に過ぎませんでした。マルチプレイヤーテトリスでは、対戦を開始したゲームボーイがサーバーとなり、各プレイヤーにあらかじめ用意されたテトロミノのリストを送信し、どちらのプレイヤーが先に30ラインをクリアしたか、あるいはスタックが画面の上部を突破して負けたかを記録します。
オンライン対戦のために2つのプログラムを作成
これらの対戦をオンラインで可能にするため、stacksmashing氏は2つのプログラムを作成しました。コンピュータ上でプレイヤーが実行する必要のあるローカルクライアントと、主役のゲームボーイの仮想的な代役となるウェブベースのオンラインゲームサーバーです。サーバーは対戦の設定、テトロミノのリストの割り当て、テトリスのテーマのバージョンの設定、ゲームの進行状況の記録、遠隔地のプレイヤーが対戦に参加する際に使用するカスタムアクセスコードの提供などを行ないます。
この方法により、世界の両側にいる2人のプレイヤーがオリジナルのゲームボーイを使ってテトリス勝負ができるだけでなく、データのやり取りが少ないため大人数のプレイヤーでバトルロイヤルのような形で対戦することも可能に。プレイヤーが画面を埋め尽くすと1人ずつ脱落していき、最後に残った1人が勝者となるか、30ラインをクリアした時点でゲームが終了します。
stacksmashing氏が開設したDiscordチャンネルでは、世界中のゲームボーイのテトリス愛好家と対戦することもできます。このゲームを作るために必要なソフトウェアはすべて無料でダウンロードできますが、ゲームボーイをサイバースペースに対応させるためには15ドルのカスタム基板とRaspberry Pi Picoが必要であることをお忘れなく。
からの記事と詳細 ( 初代ゲームボーイを使って『テトリス』のオンラインマルチができるようになった! - GIZMODO JAPAN )
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科学&テクノロジー
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