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Sunday, March 14, 2021

海岸で回収したプラごみが花瓶に 削減策に取り組む富山市が作製 - 毎日新聞 - 毎日新聞

プラスチックごみで作られた花瓶を手にする保東将希さん(左)と小林友佳さん=富山市奥田双葉町の市立奥田小で2021年3月12日、青山郁子撮影 拡大
プラスチックごみで作られた花瓶を手にする保東将希さん(左)と小林友佳さん=富山市奥田双葉町の市立奥田小で2021年3月12日、青山郁子撮影

 2019年から海洋ごみ対策に乗り出している富山市は、同市の岩瀬浜周辺で20年末に回収したプラスチックごみをリサイクルして花瓶を作製した。12日、環境教育に取り組む市内32小学校の児童約1500人全員に配布した。

 総延長約147キロに及ぶ県内の海岸は、ほぼ全域で海洋ごみが確認され、環境省の調査によると約8割が県内の陸地から出たものだと分かっている。海洋ごみは生態系に悪影響を及ぼすことから、川を経由して海に流出する生活ごみを減らすことが重要とされる。

 同市は海洋ごみを減らすため、地域ぐるみでの取り組みを推進しており、20年12月、とやま市漁協とボランティアが岩瀬浜に漂着したゴミの回収作業を行った。漁港近くということもあり、ゴミは漁に利用する浮きや発泡スチロール製の魚箱などが大量に集まった。

 市内の工場でリサイクル材に加工した上で、チューリップの球根を育てる花瓶を作製。啓発活動の一環として、20年度の3R(リデュース、リユース、リサイクル)推進校32校に球根とセットで配布した。

 市立奥田小(小杉峰広校長)でも今年度は4年で3Rを、5年でSDGs(持続可能な開発目標)について学んだ。花瓶は、タブレット端末で県内の海洋ゴミの現状を学んだ後に配布され、受け取った保東将希さんは「ゴミで花瓶を作れるとは知らなかった。海を汚さないよう、日ごろから3Rを心がけたい」、小林友佳さんは「資源を大切にしたい」とそれぞれ話した。【青山郁子】

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