新型コロナウイルスの影響により自宅で過ごす時間が増えるにつれ、家庭系ごみが増加傾向にある中、ごみの減量化に取り組む弘前市は今年度、微生物の力で生ごみを分解する処理容器「キエーロ」の効果検証に取り組んでいる。モデル地区を設けて、希望する世帯に「キエーロ」を配布し、使用前後の生ごみの割合を比較する。市は目に見える形で効果を示し、市民にアピールすることで、ごみを減らす取り組みのさらなる拡大につなげたい考えだ。
市のモニター事業で使用する「ミニ・キエーロ」は家庭の生ごみを微生物の力で分解して堆肥を作るコンポスト。電力を使わずに、生ごみをほぼ完全に分解する。土の中でバクテリアが生ごみを分解するため、臭いや虫が発生しにくく、夏場は1週間程度で生ごみが消滅する。土は市販の「黒土」を使用している。
事業では、今年6月中旬から約1カ月にわたり、キエーロの使用を希望する世帯を募集。応募状況からモデル地区となった上松原町会の複数のごみ集積所を調査対象に選び、8月に1回目の一般廃棄物組成分析調査を実施した。同月中に上松原町会1450世帯のうち、希望する66世帯にキエーロを配布。容器を使用してから2~3週間後に再度、同じ集積所を対象に組成分析調査を実施した。
組成分析調査では、複数のごみ集積所に出された燃やせるごみについて、キエーロを使用した前後の生ごみの割合を比較し、変化があるかどうかを検証する。11月ごろに結果を上松原町会に提供する予定だ。
【写真説明】配布された「ミニ・キエ―ロ」
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