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Sunday, May 8, 2022

子猫4匹「一般ごみ」で捨てられ、死んだ例も…殺処分・遺棄防ぐ「地域猫活動」に注目 - 読売新聞オンライン

 殺処分される猫の数が全国最多の長崎県内で、地域で野良猫の管理や世話をする「地域猫活動」が注目されている。殺処分の減少やふん尿などのトラブル解決にもつながるとの声が上がっている。(後藤茜)

 「ご飯だよ。おいで」

 4月28日夕、長崎市出雲の空き地に、永野裕子さん(42)ら近隣住民が餌の入った皿を手に現れると、数匹の「地域猫」が近づいてきた。

 空き地の一角には、「ねこマンション」がある。高さ約0・6メートル、幅1メートル弱の木でできた小さな小屋で、中を発泡スチロールで区分けしており、現在、6、7匹の猫たちが出入りしている。空き地の入り口近くには、猫用のトイレも設置している。

 6年ほど前に引っ越してきた永野さんは、不妊去勢手術のために野良猫たちを個人的に病院に連れて行っていた。だが、費用負担が大きく活動に限界を感じ、昨年5月頃、所属する出雲西自治会に相談した。

 以前から、猫に関する苦情が多く寄せられ、対応に苦慮していた同自治会は、殺処分数の減少と地域猫活動の推進を目的に猫の不妊去勢手術費を助成する同市の「まちねこ不妊化事業」に適用を申請。昨年10月に適用が決定し、自治会として地域猫の取り組みを始めた。

 地域猫活動の拠点となっている空き地は、同自治会が個人所有者から無償で借りている。地域猫には不妊去勢手術を実施し、耳に切れ込みを入れて判別している。猫の世話は永野さんら有志約10人が交代で担当し、1日2回の餌やりやトイレ掃除のほか、空き地以外のふん尿の清掃も行っている。

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