陸から海に流れ込むプラスチックごみの量が、台風の直後に、重さに換算して通常の1300倍に増えることを海洋研究開発機構(神奈川県横須賀市、JAMSTEC)が突き止めた。研究チームは、発泡スチロールの容器や包装が台風の強風や大波で砕けるのが原因とみている。
論文を13日、科学誌「フロンティアーズ・イン・マリン・サイエンス」に発表(https://doi.org/10.3389/fmars.2021.806952)した。
JAMSTECの中嶋亮太グループリーダーらのチームによると、海に流れ込むプラごみは毎年約1千万トンとされる。ただ、台風はいつ来るかわからないため、海洋プラごみが台風の後どれほど増えるか研究した例はほとんどなかった。
そこで、2019年に関東地方に上陸し、記録的な大雨をもたらした台風15号の前後に、船で海洋プラごみを調査した。相模湾の沖合30キロで海面を漂うプラごみを採集し、量がどう変化するかを調べた。
目の細かい網で、大きさ5ミリ以下のマイクロプラスチックや5~25ミリのプラごみを集めたところ、台風通過1日後には1平方キロあたり91キロあった。通過3日前と比べ、約1300倍に増えていた。
とくに増えたのは、直径2~…
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