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Saturday, September 25, 2021

<町内会長日記 コロナ時代の共助> (13)ごみ収集場に通うわけ - 中日新聞

つえを置き、資源ごみを分別し直す玉井さん=名古屋市北区で

つえを置き、資源ごみを分別し直す玉井さん=名古屋市北区で

 近所の小料理屋でおちょうしを傾けながら、役員らと団地の未来を語り合う−。高齢化が進む名古屋市北区の団地で町内会長をしている筆者(39)。就任した五カ月前に思い浮かべた場面は、いまだに空想で終わっている。

 コロナ後、飲食店の時短営業や酒類の提供自粛で、「宅飲み」という言葉が定着した。そんなご時世で、空き缶や瓶、ペットボトルなどのごみが増えている。

 ごみ収集場の掃除や分別の指導は町内会活動の定番で、当番制の地域も多いと聞く。だが、筆者の団地にはその当番がない。かつては町内会から選ぶ保健環境委員らが担っていたが、今は団地の清掃業者に任せている。

 町内会員が減り、役員の確保もままならないわが団地が、今のやり方にしたのは五年ほど前という。町内会に入るかどうかは任意。でも、加入、非加入に関係なく、誰でもごみは出す。全住民が支払う管理費で業者に頼むのは平等だと感じる。

 食事中、妻にその話題を切り出すと、思わぬことを言われた。「でも、自主的にやってくれているおじいさんもいるよ」。その男性は週一回の資源ごみの回収日に、朝から収集場に立っているらしい。

 後日の午前七時半。見に行ってみると、フェンスにつえ...

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