地球温暖化に伴う異常気象が各地で相次ぐ中、いち早く「気候非常事態宣言」を発表した福岡県大木町は今年度から、2050年までに町内の温室効果ガス排出を実質ゼロにするロードマップ(工程表)の具体化に向け走り出した。田園地帯ののどかな町が「循環するまち」づくりに挑戦している。
■生ごみ発酵させ発電
人口1万4千人の大木町が循環型の地域社会を目指すきっかけは、ごみ増加に伴う焼却費用の増大だった。ごみ焼却は隣接する大川市に委託しており、生ごみの堆肥化が平成8年に始まった。また、農家が分散する町内には下水道が整備されておらず、し尿・浄化槽汚泥は海洋投棄していたが、国際条約によって海洋投棄ができなくなった。
そこで建設したのが「おおき循環センターくるるん」だ。平成18年から始動した「くるるん」は家庭や事業所から出た生ごみ、し尿や浄化槽汚泥を受け入れ、タンクでメタン発酵させる。発生したバイオマスガスで発電、施設内に電気と温水を供給している。この電気は施設内の8割をまかなうという。また、分解されてできる1日15トンの液肥は町内の農家に無料で提供し、生ごみを肥料にして土に返すという循環を確立した。
からの記事と詳細 ( 「循環するまち」へ ごみリサイクル65% 福岡・大木町の挑戦 - 産経ニュース )
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