アズキと聞くと、あんこ=太る、というイメージを持っていませんか? ところがこれは、あんこにたくさん入っている砂糖のせい。砂糖を入れなければ、アズキそのものはポリフェノールと食物繊維たっぷりの「豆」ですから。 【画像】発酵アズキの作り方 さらに、このアズキを米こうじで発酵させた「発酵アズキ」は、ますます美容と健康に良いというのです。発酵食品(納豆、キムチ、ヨーグルト、甘酒など)は、腸内環境を整える“腸活食材”としてよく知られていますよね。 発酵生活研究家・栗生隆子(くりゅう・たかこ)さんは発酵アズキを激推しで、著書『やせる! 血糖値が下がる! 発酵アズキレシピ』(監修:名寄市立大学栄養学科教授・加藤淳先生)を上梓しました。そこで、同書から発酵アズキのパワーと作り方を紹介しましょう。
ビタミンB1をたくさん摂れる
“アズキ博士”の異名をとる加藤淳教授によると、「発酵アズキ」はアズキと発酵食品の相乗効果で、大きな3つの健康効果が期待できるといいます。 まずひとつ目は、ビタミンB1をたくさん摂れることです。アズキと米こうじの両方ともビタミンB1が多く含まれるので、血行を促進し、冷え予防や、美肌・美髪に導いてくれます。また、ビタミンB1には糖質をエネルギーに変える作用があります。そのため、アズキに含まれる炭水化物をブドウ糖に変えやすくなるのです。 脳に伝わるエネルギーはブドウ糖だけなので、発酵アズキを食べることで脳の活性化につながります。仕事が忙しいときや、試験の前などに「発酵アズキ」を食べるのもおすすめです。ほかにも、疲れが取れたり、精神面での安定が得られるといったことも期待できるでしょう。
腸内環境が整う
「発酵アズキ」の健康効果の2つ目は、腸内環境が整うことです。 アズキに含まれる食物繊維とオリゴ糖、米こうじが発酵してできたオリゴ糖が腸内細菌のエサになり、善玉菌が増え、悪玉菌が減ります。その結果、便秘の改善、免疫力のアップ、アレルギーの改善などが期待できる人もいます。
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