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Saturday, April 24, 2021

<茨食健美 大和沙織のこだわりレシピ>豚ニラ丼 ビタミン豊富で簡単に - 東京新聞

 菜の花も終わり、卯月(うづき)も残すところ一週間となりました。四月から環境が変わった人は、少し落ち着き始めた頃でしょうか?

 今回は一人暮らしを始めた大学生や単身赴任の人にもぜひ作ってほしい、栄養満点で簡単なメニューにしてみました。これからが旬のニラを使った一品です。

 ニラは東アジア原産のネギの仲間で、古事記や万葉集にも記載があり古くから漢方薬や薬草として利用されていました。ハウス栽培ができ、一年中出回ってはいますが、旬は春頃です。

 本県は全国三位の生産量で、水戸市や小美玉市などでそれぞれ生産部会があり、土作りから品質にこだわったり、環境に配慮したりして生産しているそうです。「美野里緑王」などのブランドもあります。ニラは一株から数回収穫できますが、最初に収穫される「ゼロ番」と呼ばれるニラが一番おいしいそうです。

 一般的に見る緑色の濃いのが「葉ニラ」で、他にも日光を当てずに軟白栽培された香りが控えめな「黄ニラ」(ニラモヤシ)、蕾(つぼみ)を食べるマイルドな香りの「花ニラ」などがあります。

 ニラは香りが強いのが特徴で加熱して食べることが多いですが、実は生でも食べられます。

 香りのもとは硫化アリルのアリシンという成分で、ビタミンB1の吸収率を高める作用があり、糖の代謝を助けます。忙しくて食事をパンやおにぎり、麺類などで済ませる人は積極的に取りたい成分の一つ。アリシンは根元の白い部分に多く含まれるため、根元も丸ごと食べましょう。

 その他にもβカロテン、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンKなどを豊富に含む緑黄色野菜です。

 緑色の野菜は加熱し過ぎると茶色っぽくなり彩りが悪くなり、加熱し過ぎないのがポイント。豚ニラ丼ではニラ以外の食材に火を通し、最後にニラを加えてさっと炒め、緑色が濃くなったらすぐに火を止めます。

 また、タマネギやニンジンは今回のように切ると、豚肉に火が通るのと同じくらいの時間で柔らかくなりますが、大きく切ると豚肉に火が通るより時間がかかり、肉が固くなるので、切る大きさも気を付けてみてください。

◆材料

ごはん 1膳(150グラム)

ごま油 小さじ1/2

豚こま肉 100グラム

ニラ 80グラム

タマネギ 50グラム(1/4個)

ニンジン 30グラム

しょうゆ 大さじ1

みりん 大さじ1

卵の黄身 1個分

白ごま 適宜

◆作り方

(1)ニラは4センチの長さ、タマネギは5ミリ幅のくし切り、ニンジンは4センチの長さの千切りにする。

(2)フライパンにごま油を入れて中火で温め、豚こま肉、タマネギ、ニンジンを入れて中火のまま炒める。

(3)豚肉の赤っぽい部分が無くなるまで炒めたら、しょうゆ、みりんを加えて手早く混ぜ、ニラを加えて汁気が無くなるまで手早く混ぜる。

(4)丼に温かいごはんを入れ、(3)を乗せ、真ん中に少しくぼみを付けてそこに卵黄を乗せて、上から白ごまを飾る。

<やまと・さおり> 管理栄養士、料理研究家。1989年、水戸市生まれ。東京農大卒。市内で「お料理教室オムスビ」を開講している。

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