世界的に問題になっている海洋プラスチックなどのごみの問題を知ってもらい、少しでも減らそうと、南伊豆町伊浜地区が、漁業者らが海中などで回収したごみを投入する専用のごみ箱一基を町内に設置した。同地区によると、海のごみに特化したごみ箱は、県内では珍しい。 (山中正義)
漁港近くの道路沿いに置かれ、海中のほか、海上や海岸などで見つけた可燃ごみを集める。大きさは横、奥行き、高さいずれも一メートル弱。飛ばされないように鉄筋の支柱に固定してあり、中にはかごが二個入っている。ごみは軽く水洗いしてから投入する。
漁業者の他、地元住民やダイバーらに協力してもらい、ごみの削減や回収に努める。家庭や観光客らの個人的なごみは投入禁止。
海ごみ専用のごみ箱は、区長代理の松本恒明さん(66)が画像投稿アプリ「インスタグラム」で知り、投稿者の神奈川県鎌倉市の男性に連絡。この男性から寄贈され、町などとも協力して十七日に設置した。
松本さんは「微力ながら海洋プラスチックごみの防止や啓発につながれば」と期待する。今後は町内の全漁港・港湾十二施設に設置できるようにしていきたいという。
台風や高波後に漂着ごみが多い同地区では、住民が自発的にごみ拾いをするなど環境に配慮した活動を続けてきた。昨年からは県が推進する海洋プラスチックごみ防止の「6R県民運動」にも参加している。
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