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Monday, March 22, 2021

南海トラフ巨大地震の災害ごみ、推計3億トン 東日本大震災の10倍 - 中日新聞

東日本大震災で発生した大量の災害ごみ=2011年7月11日、宮城県名取市で

東日本大震災で発生した大量の災害ごみ=2011年7月11日、宮城県名取市で

 南海トラフ巨大地震が起きた際、建物のがれきなど災害ごみが三十七都府県で計約三億トン発生するとの推計を環境省がまとめたことが分かった。東日本大震災を受けて二〇一四年に出した推計を見直した。建物耐震化の進展などで一四年より減ったが、ほぼ処理を終えるのに三年かかった東日本大震災(約三千万トン)時の十倍。早期の復旧復興には処理の迅速化が欠かせず、環境省は対策の検討を急いでいる。

 がれきや使えなくなった家財などの災害ごみは、地震の揺れのほか津波によっても生じる。推計では津波浸水域の内外をそれぞれ算出し、合計二億九千九百十九万四千トンと算出した。浸水域内外合わせた最多は愛知の五千百六十八万七千トンで、次いで静岡四千九十二万一千トン、高知二千八百六十万一千トン。環境省が処理の地域的な枠組みとするブロック別では、中部(八千三十四万八千トン)や四国(七千二百二十六万九千トン)が多い。北海道と東北六県、栃木、新潟、富山の三県は浸水域の内外とも発生量ゼロと見込んでいる。

 推計に当たっては、内閣府の被害想定のうち、紀伊半島沖から四国沖で大津波が起き、近畿地方を中心に大きな被害が出るケースを採用。一四年推計で...

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