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Sunday, December 13, 2020

BBQや川遊びのごみ放置深刻 キモカワ生き物守れ - 岐阜新聞



店主の長屋薫さんらにポスターの内容を説明する児童=関市板取

店主の長屋薫さんらにポスターの内容を説明する児童=関市板取

 岐阜県内有数の美しい川として知られる一方、夏はバーベキュー客らによるごみの放置が目立つ関市板取の板取川筋の環境を改善しようと、板取小学校の3、4年生7人が川にすむ生き物の魅力をまとめ、ごみの持ち帰りを訴えるポスターを作った。地域の飲食店など7カ所に届け、来夏に向けて注意を呼び掛ける。

 春から生き物の観察や採取に取り組み、ツマグロヒョウモンやカラスアゲハといったチョウ、ガの一種で尻尾のような尾角(びかく)が特徴のセスジスズメの幼虫、アカハライモリやドンコなど面白い生き物に出合った。初めて見る生き物も多く「ちょっと気持ち悪いけどよく見るとかわいい」と、「キモカワファミリー」と名付けた。いくつかの生き物は今も教室で飼育している。

 板取川筋では年々、夏のバーベキューや川遊び客によるごみの放置の問題が深刻に。児童もポイ捨てやバーベキューセットの放置、河原に残された大量のごみ袋の山を目の当たりにした。担任の北川直美さんは「板取が有名になり、多くの人が来ることはうれしい反面、児童は複雑な思いを抱いてきた」といい、自分たちにできることはないかとポスター制作を考えた。

 「ごみを持ち帰ろう」では伝わらないと考え、「キモカワファミリー」の魅力を前面に出して1人1枚ポスターを作った。生き物の写真と名前、チャームポイント、特徴を写真や文でまとめた。

 8日は学校に近い飲食店「味女(あじめ)」を訪れ、店主の長屋薫さん(72)に手渡した。4年生(10)は「お店に飾ってもらい、板取の自然を汚す人が少なくなれば」と依頼し、長屋さんは早速店内に掲示した。川出尚文校長は「川や生き物を学び、川への愛着を深めたからこそできた取り組み」と児童の成長に目を細めた。

カテゴリ: くらし・文化



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