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Tuesday, November 17, 2020

ポイ捨てしなくても出るプラごみとは(オルタナ) - Yahoo!ニュース

マイクロプラスチック、海洋プラスチックをアクセサリーにアップサイクルしている僕たち「カエルデザイン with REHAS」がある金沢には、自分たちで金沢の海岸でプラスチックゴミを回収する他、現在まで全国14都道府県から各地の海岸で行われるクリーンビーチ活動などで回収していただいたプラスチックゴミが届きます。(高柳 豊=カエルデザイン クリエイティブディレクター)

海岸に流れ着いた海洋プラスチックは捨てられる前の製品の原型を留めているものもまれにありますが、ほとんどは崩れて細かくなって元が何だったかわかりません。そんな中で、崩れて小さくなっていても元の製品がわかるモノもあって、その代表が洗濯バサミです。全国から送られてくるプラスチックゴミにも必ず数個の洗濯バサミの破片が含まれています。

私たちの日常はプラスチック製品で溢れています。洗面所に行けば歯ブラシ、うがい用のコップ、液体石鹸の容器、化粧品の容器――。 バスルームにはシャンプー、ボディーソープの容器――。台所周りには食器洗いのスポンジ、ラップ、調味料のボトル――その他、あらゆる電化製品、家具、建材にも。 プラスチックは自由な形を作りやすく、着色しやすく、軽くて丈夫で、そして安価に大量に作ることができる。人間が生み出したものの中でも現代の衛生的で便利な生活を成り立たせてくれるモノを代表する1つだとも言えます。 そのプラスチック製品が使われなくなって、捨てられて、山から、街から川へ、そして海へ、そして海岸に打ち上げられて波の力と太陽の熱と紫外線でプラスチックは劣化し破損し細かくなってマイクロプラスチックとなってまた海に流れて行くのです。 で、クリーンビーチに行って、大量のプラスチックゴミを見ていつも思うのです。僕はプラスチックゴミをポイ捨てしない。僕の家族も僕の友人たちも、きっとポイ捨てしない。プラスチックゴミは自治体に決められた方法でゴミ出ししている。日本に住むほとんどの人はプラスチックゴミをポイ捨てしないと思います。 でも、一部の心無い人がいるのも事実で、山に入ると必ず斜面に不法投棄された家電類を見かけますし、海岸の釣りの人気スポットではタバコの吸殻やペットボトルやレジ袋、お菓子の袋が散乱していたりしますし、夏のビーチではバーベキューをした後に放置されたペットボトルや缶類、食品の残渣が放置されています。 でも、でもです。そういう人たちは極々一部だと思うのです。多くの人はちゃんとしている。 それでも海岸は多くのプラスチックゴミで溢れています。その原因の1つがポイ捨てしないプラスチック製品。 その中でも屋外で使われるプラスチック製品。その代表例が洗濯バサミです。洗濯をしない一部の男性は知らないかもしれませんが、屋外で使われる洗濯バサミは1年もしないうちに劣化して折れたり砕けたりします。 海岸に打ち上げられたプラスチックゴミが太陽の熱と紫外線で劣化してマイクロプラスチックになるのと同じことが、ベランダで太陽の熱と紫外線に晒される洗濯バサミに起きているのです。 折れて砕けた洗濯バサミは人が気付けば適切に廃棄されるでしょうが、気付かない内に風で飛ばされて排水溝から川へ、そして海に流れ出る。こんなふうにポイ捨てしなくても、海洋プラスチック、マイクロプラスチックは発生します。

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