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Saturday, September 5, 2020

大麦ストローでプラごみ抑制 石川県産わらで作成 繰り返し利用もOK - 毎日新聞 - 毎日新聞

大麦ストローの普及を進める蒲田ちかさん=本人提供

 プラスチックごみによる海洋汚染が問題となる中、雑貨などの企画・輸入販売会社「ロータスコンセプト」(金沢市山の上町)は石川県小松市産の大麦のわらを使ったストローを作り、普及を目指している。社長の蒲田ちかさん(50)は「ごみで汚れた海を子供たちの世代に引き継げない。1本のストローからプラスチック製品を減らすきっかけになれば」と期待を込める。【山中宏之】

 蒲田さんは2018年春、鼻にプラ製のストローが刺さった痛々しい姿のウミガメを見てショックを受けた。「人間の日常生活が生態系に大きな影響を及ぼしている。なにかできないか」と考えていた時、大麦を生産する「嵐農産」(小松市河田町)を知人のつてで紹介され、蒲田さんの理念に共感した同社から麦わらの無償提供を受けることになった。19年はストロー約20万本分の麦わらを譲り受けたという。

ロータスコンセプトが販売する大麦製のストロー=金沢市内で2020年8月27日午後3時10分、山中宏之撮影

 ストローは大麦を5月下旬に刈り取り、1~2週間こまめにひっくり返しながらビニールハウス内で乾燥させる。節を避けて13~20センチほどの長さに切り、煮沸、乾燥させて完成する。障害者支援の一環として小松市内の就労支援施設で一部の作業を行っている。

 ストローの表面はつるつるとしていて、唇に当てた感覚はプラ製と大差ない。24本入りで800円(税抜き)とプラ製より値は張るが、煮沸・乾燥すると割れるまでは繰り返し使える。県内や首都圏、関西圏のホテルやカフェなどに販路は広がっている。

 脱プラの動きは各地で進んでいる。7月には国内の小売業者に対し、プラ製レジ袋の有料配布を義務づける制度がスタート。米コーヒーチェーン大手「スターバックス」は紙製ストローへの切り替えを進める。また、ビール大手のアサヒグループホールディングス(東京都)は宮城県東松島市で進めている「希望の大麦プロジェクト」の一環で収穫した大麦の麦わらでのストロー製造を始めた。蒲田さんはこの取り組みを監修している。

 10~14年度に行われた環境省の調査では羽咋市の海岸に漂着したごみは88%がプラスチック類だった。また、同省が11~19年度に計59回実施した調査のまとめでは漂着ごみの割合はボトルのキャップ・ふた17・6%▽プラ製ロープ・ひも16・6%▽木材9・2%――などが上位を占め、プラ製食器(ストロー、フォーク、スプーンなど)も3・5%だった。

 蒲田さんは「海に囲まれた日本が、ごみに埋め尽くされた島になるのは阻止しないといけない」と力を込める。

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September 04, 2020 at 06:18PM
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