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Monday, October 31, 2022

家庭からどんなプラごみがどれくらい集まる? リサイクル実証試験:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

 家庭からどんなプラスチックごみがどれくらい集まるのか、安定的に再利用できるのか。これらを確かめるため、埼玉県幸手市は11月から来年1月まで、家庭のプラごみを回収してリサイクルする実証試験に取り組む。他の市町村に広げられないかも探る。

 県は昨年、事業者や市町村、消費者団体などに呼びかけ、プラごみ削減とリサイクルの取り組みを始めた。実証試験は昨年の桶川市上尾市伊奈町に次いで幸手市が4カ所目だが、地域や品目などを限定せず幅広く集める方式を試みるのは幸手市が初めて。

 市役所本庁舎や保健福祉総合センター「ウェルス幸手」、5カ所の公民館、勤労福祉会館、市立図書館(本館)など12の公共施設に、回収ボックスを置き、各施設の開館時間内に市民に持ち込んでもらう。

 おおむね50センチ以下のバケツ、ちりとり、洗濯ハンガー、ごみ箱、洗面器、レジャーシートなど幅広いプラごみを受け入れる。資源有効利用促進法に基づく「プラマーク」が付いたプラスチック製の容器や包装、ペットボトル、金属以外の素材とプラスチックとの複合製品、電池が入っているもの、汚れているものなどは対象外。

 集まったプラごみは、市外の業者に買い取ってもらい、整形、加工して新たな製品の材料として活用してもらう。

 県によると、実証試験を通して、持ち込まれるプラごみの量や質、再利用に回せるものと回せないものの比率などを検証する。

 市は、通常はプラマーク付きの容器、包装以外のプラごみを不燃ごみとして収集しており、実証試験中もこうした通常の不燃ごみ収集を並行して続ける。県は、幸手市民はプラごみを可燃ごみと分けて出すことに慣れているとみて、市に実証試験を持ちかけた。

 市によると、昨年度の不燃ごみは656トン。破砕して埋め立てているが、処分場はあと数年でいっぱいになりそうだという。

 今年4月には「プラスチック資源循環促進法」が施行され、プラごみの分別収集やリサイクルに取り組むことが市町村の努力義務になった。市は何ができるかちょうど検討していて、県の実証試験の要請に応じることにしたという。

 県によると、県内ではすでに少なくとも加須、所沢など5市が、プラごみを分別収集してリサイクルに回している。(佐藤純)

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