高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた文献調査が進む北海道神恵内(かもえない)村。村の選挙管理委員会は任期満了に伴う村長選を来年2月22日告示、27日投開票の日程で行うことを決め、現職の高橋昌幸氏(71)が近く6選に向け出馬を表明する見通しだ。同じく文献調査が行われ、その賛否が争点となった寿都(すっつ)町長選と異なり、「核のごみ」反対派の候補擁立の動きは見られず、高橋氏の無投票6選の可能性がある。なぜ無投票の公算大なのか。沈黙する「もう一つの村」の実情を探った。【高山純二】
対抗馬擁立の動きなし
10月26日に投開票された寿都町長選では、調査応募を主導した現職の片岡春雄氏(72)が調査に反対する新人の元町議(70)を降し、6選を果たした。町を二分する激戦で、2人の票差はわずか235票。片岡氏は当選後「核のごみは大変厳しい案件だと改めて感じた」と述べ、反対派との融和を図る考えを表明せざるを得ない事態となった。
同町長選は「核のごみ」に対する住民の根強い抵抗感を示した結果とも言え、神恵内村長選でも激しい選挙戦が再現されることも想定された。しかし、高橋氏が12月定例村議会で出馬を表明するとみられる一方で、対立候補擁立の動きは現時点では見られない。
村議は「調査反対の候補擁立の動きはない」と口をそろえ、役場関係者も「現職以外の動きはない」と打ち明ける。
受け身演出?村長批判少なく
2町村で行われている文献調査だが、調査開始の経緯は異なる。…
からの記事と詳細 ( 核ごみ調査の神恵内村長選、なぜ無風? 「もう一つの村」の実情 - 毎日新聞 - 毎日新聞 )
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