ただのスケッチが75億円?アートを変えるNFTに「ワンピース」も参画
都内で開催されている展覧会。ここにあるものはパソコンなどデジタル技術で制作されたものばかりです。簡単に複製可能なため、これまではデジタルアートの価値は評価が難しかったのですが・・・
「(Q.ハウマッチ?)4万2000ドル(約470万円)」(BAE〔イベント主催者〕 サーシャ・ベイリーCEO)
デジタルデータのオリジナル性を証明する「NFT」という仕組みによって状況が一変。こちらは作者が描き溜めたスケッチを寄せ集めた作品ですが、NFT認証付きで出展したところオークションでの落札価格は、なんと75億円。
なぜ、これほどの価格が付くのか?
「(デジタルデータは)『これがあなたのものです』が証明しづらかった。NFTというのは、『これはあなたのものです』と、ちゃんと未来永劫、担保することができる」(スタートバーン 施井泰平 代表)
NFTの根本にあるのが、仮想通貨にも使われる認証技術です。全ての取引履歴が世界中のコンピュータで共有されていて、誰かがデータを書き換えても、すぐに検知され、改ざんを防ぐ仕組みです。
「(アート業界には)不動産の登記のような形で、公的に登記の真正性を証明する機関が無くて、来歴情報を正確に刻んでいく、技術への期待、コンセプトへの期待がある」(スタートバーン 施井泰平 代表)
NFTの情報を埋め込んだチップを使えば、デジタルでない、従来のアート作品の価値の証明にも効果を発揮します。実際に利用しているのが、集英社です。絵画のように飾られているのは、マンガで実際に使われた一コマ。人気漫画「ワンピース」の原画を拡大した作品を見ると・・・
「原画では1ミリに満たないようなサイズに書き込みがされていて、このサイズになって、ようやく鑑賞できるようになっている」(集英社デジタル事業部 岡本正史さん)
漫画のアートとしての価値を後世に残すための取り組みで、原画を鑑賞用のサイズに拡大し、変色しづらいインクで印刷。NFT証明書とセットで販売し、希少価値を将来にわたって担保する仕掛けです。
「世界的なブロックチェーンの仕組みの中で、フラットに記録されることが大切」(集英社デジタル事業部 岡本正史さん)
新しい認証技術NFTがアート業界を変えようとしています。
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