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Friday, August 28, 2020

意外と簡単! 猫を飼うなら欠かせない脱走防止柵を作ってみた | サライ.jp|小学館の雑誌『サライ』公式サイト - serai.jp

猫飼いさんには必ずやって欲しい脱走防止の一工夫、脱走防止柵。

まだまだ残暑が厳しく、エアコンや扇風機はフル稼働という人も多いかと思います。でも、掃除の時や朝夕の少し涼しい時間帯などは、エアコンを止めて、外気を部屋に入れて換気をしたいな、ということ、ありますよね。

そんなとき、気になるのが愛猫さんのこと。開けた窓から愛猫さんが外に出てしまわないようにするために簡単にできることがあるので、やってみたいと思います。

* * *

窓を開ける際、別の部屋に閉じ込めておくとか、工夫をされている方もいるかもしれませんが、気付いたら部屋から出ていた、なんてこともあるかもしれませんし、少し心配です。猫が脱走すれば、交通事故にあったり、行方不明になったり、他の猫と接触して喧嘩してけがをしたり病気になったりするかもしれません。

網戸にしておけばいい、というものでもありません。網戸は軽いので猫の手の力でも簡単に開けることができますし、網戸でバリバリと爪とぎをして破壊して、穴を開けてしまう猫もいます。

網戸と窓ガラスの間の隙間も油断なりません。まさかと思われますが、猫は頭さえ入るところは通り抜けられるといわれています。

網戸とガラス窓の隙間に入り込んで、でもぬけだせなくなって困ってしまう猫もいます。猫の体が挟まった圧力で、網戸が外れてしまうことだってあります。賃貸の上の階ですと、網戸が外れて下に落下、なんて危険なことにもなりかねません。

網戸と窓のわずか5センチほどの隙間でも猫は入ろうとチャレンジすることがあります。地震の時などに猫が逃げようとしてこの隙間に挟まって動けなくなってしまったという報告も多数。

そこで、ぜひ、導入して頂きたいのが脱走防止柵です。市販品で、窓枠にとりつける様々な脱走防止柵が販売されていますが、そんなに安いものでもありません。

それならば、DIYで自分で作ってしまいましょう。使うものはたった3つ。それでも、構造としては市販品となんら変わりはありませんし、自宅の窓の大きさや高さなどに併せて自在に調整できます。

寸法をちょっと間違えてもすぐに直せるところもメリットです。何より、工務店やホームセンター、100円均一ショップなどでお手頃に手に入るもので作るので、お手軽な上、簡単です。釘なども使わないため、賃貸など、部屋に傷をつけたくない場合にもおすすめです。

用意するのは網目状のメッシュパネル、長さを調整できる突っ張り棒、結束バンドの3種類だけ。

では、実際に作ってみましょう。

(1)設置したい窓枠のだいたいの寸法を測る。
・窓ガラス面積というより、窓枠の幅や高さを図ります。
(筆者宅の場合、高さ92cm×横幅(窓片面分)79cm)

(2)必要な材料を買う 。
・設置したい面積分のメッシュパネル(網目状になったパネル)。近所の100円均一ショップにあったものは46.5cm×53.7cmだったため、4枚買いました。窓枠片面分の大きさを賄える1枚のパネルがあれば、それに越したことはありません。
・突っ張り棒2本。筆者の場合、70cm~100cmまで伸びるタイプのもの。
・結束バンド。長さ10㎝の短いものにしました。1袋120本入っている商品ですが、そんなには使いません。

(3)設置したい窓枠の片面側に、突っ張り棒を立てる。
・外れないようしっかりポールを伸ばして突っ張ります。ちょっとずれているなと思っても、突っ張りを緩めれば簡単に移動できます。

(4)メッシュパネルを片面の窓枠の大きさに合わせてつなぎ合わせ、結束バンドで固定。出来上がったパネルを突っ張り棒に結束バンドで固定。
・買ってきたメッシュパネルの大きさ次第では、複数枚をつなぎ合わせます。結合部分もしっかりと結束バンドで固定します。
・結束バンドでメッシュパネルを突っ張り棒に固定します。
・筆者の場合、パネルをつなぎ合わせるために使った結束バンドは12本、突っ張り棒2本に固定するために使った結束バンドは8本、計20本でした。

以上、脱走防止柵の完成です。

写真左から、メッシュパネルをだいたいの位置に置いて、突っ張り棒をその幅に合わせて固定。固定する際は、窓の開閉ができるよう、ロックの部分に当たらない位置に。棒とパネルを結束バンドでつなぎ、バンドの余った部分は切る。所要時間10分未満で、脱走防止柵の完成。

コツも何も特にありませんが、ひとつだけ注意点があるとすれば、窓の開閉がしやすい側に設置すること。たいていの窓が、ロック本体のついた窓が内側にくるよう設置されています。その、内側の窓の前に脱走防止柵を設置して下さい。反対に設置してしまうと、窓を開ける時にちょっと苦労します。脱走防止柵があっても、網戸はあった方が安全です。

これで、猫も人間も快適に、空気の入れ替えができますね。

保護猫団体によっては、猫の譲渡条件に脱走防止対策をしているかどうかを問う団体もあります。夏に限らず、猫を飼う以上、脱走防止はいつも心がけておきたいところです。ちょっとのことで愛猫さんを守れます。ぜひ、やってみてください。

文/一乗谷かおり

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August 28, 2020 at 11:03PM
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