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Sunday, December 24, 2023

長崎県対馬市で「海洋ごみ」学ぶツアー盛ん…訪問企業「海辺が悲しく、もったいない」 - 読売新聞オンライン

 大量の海洋ごみが海岸線に漂着する長崎県対馬市で、企業などが海岸の状況を見学したり回収作業を体験したりする「スタディーツアー」が盛んだ。SDGs(持続可能な開発目標)への関心の高まりなどが背景にあるようだ。(島居義人)

 九州と朝鮮半島の間に位置する対馬は、海岸線が約915キロに及ぶ。市によると、海流や風の影響で国内外のプラスチックや発泡スチロール、ポリタンク、流木、漁具類などが年間平均3万~4万立方メートル漂着。このうち、回収できるのは年間約9000立方メートルにとどまる。昨年度、市がこれらの回収、処分にかけた総事業費は約2億8000万円に上った。

 市は漂着ごみの現状に理解を深めてもらうため、今年度から、従来の「視察」を「スタディーツアー」として受け入れ始めた。海岸でごみの状況を見たり、実際に拾い集めてもらったりするほか、島の観光地や地元料理なども楽しんでもらっている。

 参加団体は、コロナ禍前まで年間10件未満だったのに対し、今年度は34件(今月3日現在)に増えた。今年5月には、2020年に内閣府の「SDGs未来都市」に選ばれた対馬市と包括連携協定を締結した「海の保全と繁栄」を目指す企業連合の一般社団法人「ブルーオーシャン・イニシアチブ」(東京)の関連会社なども訪れた。

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