浜松市西区の塾講師山田優子さんは15年ほど前から浜名湖周辺で水辺のごみ拾いを続けている。先月、湖上の橋の結節点である中之島を案内してもらい、ごみの多さに驚いた。
茂みをかき分けると、ポリ袋に入った食べかすやペットボトル、発泡スチロールの箱など大量の漂着ごみが出てきた。この日は約1800リットルのごみを回収したが、集めきれない。砂浜を観察すると、発泡スチロールの粒や袋の破片が無数に混在していた。「プラごみは分解前に回収しないと取り返しがつかなくなる」。山田さんの言葉に、普段見過ごしていたごみの環境汚染を実感させられた。
今月も漁具を飲み込んで命を落とした野鳥が湖畔で見つかった。既に生物への悪影響が出ている。プラごみを漂流させない対策と意識の向上が急務だ。
(浜松総局・宮坂武司)
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