ごみの排出量が全国の中核市の中で最も多い郡山市は、これまで焼却処分していた書類などを資源としてリサイクルする取り組みを、年度内をめどに始める方針です。
環境省によりますと、郡山市はごみの排出量が多く、家庭や事業所から出されるごみの量を市民１人１日あたりに換算すると、令和２年度は１１９０グラム、令和３年度は１１８３グラムと、２年連続で全国６２の中核市でワースト１位でした。
郡山市では、これまで市役所や市の施設などから排出される冊子や書類を資源としてリサイクルする一方、個人情報が含まれる書類は焼却処分していて、昨年度の焼却処分の量は２１４トンにのぼりました。
しかし、ごみ削減につなげるため、市は新たにこれらの書類も資源としてリサイクルする方針を決めました。
この取り組みで市民１人１日あたりのごみの排出量を２グラムほど減らせる見込みだということです。
このほか一部の保育所や公共施設などから排出される生ごみについても、肥料として使えるよう処理したうえで花壇などで利用したいとしています。
郡山市は、関連費用５０００万円あまりの予算を確保した上で、年度内をめどにあらたな取り組みを始めるとともに、市民にごみの削減を呼びかけています。
市の３Ｒ推進課は「まずは市が率先して取り組むことで市民にごみの削減を呼びかけていきたい」としています。
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