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Friday, September 1, 2023

奈良市ごみ焼却施設、大規模改修へ 3年間で140億円:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

富岡万葉

 奈良市は老朽化したごみ焼却施設・環境清美工場(左京5丁目)について、四つある焼却炉のうち2炉を3年間かけて大規模改修すると8月30日に明らかにした。試算した改修費は最大140億円。来年度から2026年度までの支出を約束する債務負担行為として、6日開会の市議会9月定例会に一般会計補正予算案として提出する。

 市によると、全4炉の中で最も古い1炉を緊急時用の予備とし、残る3炉のうち劣化が激しい2炉を改修する。炉の改修に67億円、全体に共通する設備の改修に39億円などで総額140億円を計上した。市内で出るごみ(1日平均217トン)の焼却には常時3炉の運転が必要。改修中に炉を停止して他の自治体や民間にごみ処理を依頼する期間があるが、この費用は140億円に含まれない。

 工場は築約40年で故障が相次ぎ、21年と今年6月には炉が停止する事態に。定期的な維持補修経費は今年度12億円超と、この6年間で倍増した。新施設「クリーンセンター」の建設計画が移転先選びで難航する中、市は現工場の改修に本格的に乗り出す格好だ。

 大規模改修を行えば、工場を「おおむね10年間」維持できると、市は説明する。改修後も定期的な補修は必要で、維持補修経費は27年度からの5年間で年平均約6億円になるという。32年度には新施設を稼働させるべく、建設計画を進めたいとしている。

 市は計約18億6400万円の一般会計補正予算案で、ほかに富雄丸山古墳の警備や出土品の保存処理にかかる約2500万円や6月の大雨で被災した道路の復旧工事費(4300万円)などを計上した。(富岡万葉)

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