食品トレー、ペットボトル、納豆のパック……。雑多なものが詰め込まれた巨大なゴミ箱を見上げた。
計32キロに上るという。日本で1人が1年間に出す容器包装のプラスチックごみの重さに相当する。東京の日本科学未来館で開催中の企画「どうする!? プラごみ」(8月末まで)で展示されている。
スタッフが自宅から持ち込んだ。これだけの量だが、集めるのはあっけないほど簡単で「むしろ毎日大量のプラごみを出さないと生活できないことを思い知らされた」そうだ。
会場では「プラスチックではないと困るものは?」などの問いに、来場者が書いて答えるコーナーもある。
困るものの例は「子ども用エプロン。布より楽に洗える」。確かに水洗いだけで済むので便利そうだが、代替品が作れそうにも思える。「欠かせない」と思っても、理由を詰めて考えれば、使用量を減らすヒントが見えてきそうだ。
プラスチックは、軽くて丈夫、運ぶのも便利で、食品衛生にも役立つ。これがあるから、便利で快適な生活が享受できる。
半面、プラごみは大変な問題だ。大量に排出されるが、再利用や別の製品に再生される量は限られる。海に流出したプラスチックは2050年には魚の総重量を超えると予測される。細かくなったマイクロプラスチックは魚介類などを通じて、人間の口にも入り、健康への影響も懸念される。
日本では、半数以上を焼却して熱を利用するが、二酸化炭素を排出するから、地球温暖化対策のためにはいつまでも続けるわけにはいかない。
今の生活、とても便利で快適だが、ここまで必要だろうか。地球の未来のために、プラスチックを減らして少し不便になってもさわりはない。個人の工夫でどこまで削減できるか。
マイボトルを持ち歩き、レジ袋はもらわない……。
しかし、肉や魚は食品トレーに載せられてラップに包まれていることが多く、プラ包装を使わない店を探さねばならない。災害対策で備蓄している水もペットボトル入りだ。
実は、筆者はコンビニエンス…
からの記事と詳細 ( コンビニは断ってみたけれど 難易度高いプラごみ減らしはどうしよう:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル )
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