累計3億個のごみ拾い、個人をはじめ団体、自治体・企業の活動促進へ
ごみ拾いSNS「ピリカ」は、2011年5月15日にリリースし、これまでに118の国と地域にて累計3億個のごみが拾われています(2023年5月30日現在)。SNSピリカ上でやりとりされるありがとう数は累計約3,000万となり、ごみ拾い活動を通じて多くのコミュニケーションが生まれています。
また自治体や企業による清掃活動の可視化と促進を目指す「見える化ページ」は、累計22自治体に拡大し、美化活動推進、データを活用した清掃活動計画立案等に活用いただいていおります。さらに、サッポロホールディングス、NECグループといった国内大手メーカーの清掃活動促進、「グループ全体で年間100万時間のボランティア」の目標を掲げるBNPパリバなど企業の導入も広がっています。
世界共通のごみ分布のものさしを目指す
昨年3月に開催された国連環境総会(UNEA)では、プラスチック汚染に関する世界初の国際協定制定に向けた交渉を開始することで合意し、2024年までの制定を目指すことが宣言されました。また2023年より環境・気候変動対策の企業格付けを行うCDPがプラスチック情報開示の開始を発表(※)するなど、気候変動に次ぐ地球規模の環境問題として、プラスチック汚染への対応やその情報開示が益々求められるようになってきています。
ピリカは2040年までに、「自然界に流出するごみの量」と「回収されるごみの量」を逆転させることを目指しています。目標達成のためにはごみ拾い促進などの「対策」だけでなく、現状や進捗を把握する「計測」が重要だと考え、世界共通のごみ分布のものさしを作ることを目指し「タカノメ自動車版」を2021年12月にリリース。廃棄物収集運搬業者をはじめとする導入企業とともに、既に地球8周分、32万km分のごみの路上散乱状況を調査しています。
この度の調達を通じて、サーキュラーエコノミーの実現を目指すサイクラーズ、山一商事、また「科学技術の発展と地球貢献を実現する」をミッションに掲げるリバネスキャピタルなどに新たなパートナーとして加わっていただき、各社との事業連携も深めながら、ごみの自然界流出問題解決に向けた各事業の拡大を加速していく所存です。また国内はもちろん世界への展開を図り、地球規模のごみ問題を解決する上での基盤構築を目指します。
株式会社ピリカ 代表取締役社長 小嶌不二夫 コメント
前回の資金調達から2年、投資していただいた資金を最大限活用し、売上や組織規模、ごみの回収量などの様々な面で事業を成長させることができました。また、直近のG7でプラスチックごみの新たな海洋流出について「2040年までにゼロ」という目標に大筋合意するなど、ごみの自然界流出問題への社会の対応も大きく前進しています。今回ご出資いただいた資金を、ピリカやタカノメなどの事業に規律を持って投資し、地球規模のごみ問題解決に邁進したいと思います。
・調達金額:約2.8億円(サイクラーズ株式会社、株式会社山一商事、株式会社リバネスキャピタル、株式会社オオスミ、加和太建設株式会社、複数の個人投資家)
・調達方法:第三者割当増資
サイクラーズ株式会社 代表取締役 福田隆 コメント
科学技術であらゆる環境問題を克服しようというピリカの取り組みは、当社が掲げるビジョンである「サーキュラーエコノミーを追求する」ことに、大きく貢献する課題解決方法であります。代表の小嶌氏の事業に対する情熱と、ごみの回収量を流出量よりも大きくするというミッションに強く共感し、出資をさせていただきました。
同社が持つ技術とアイデアでごみの問題を解決していく方向性は、当社の使命、「全ての “ モノ ” に再循環をもたらすこと」と、方針である「テクノロジーにより課題を解決する」ことにつながり、ともに協力し、発展して行ける可能性を感じています。
株式会社山一商事 代表取締役社長 松本大輔 コメント
山一商事は、産業廃棄物の収集・運搬事業で街中を走行する事業用車両のドライブレコーダーの取得データをピリカに提供し、同社が運営するポイ捨てごみ分布調査サービス「タカノメ」の自動車版開発に協力するかたちで、共同で研究開発を推進してきています。
ピリカが展開される地球規模のごみ問題への取り組みは、今、そしてこれからを生きる人類に、まさに必要不可欠です。「ごみで、地球を救いたい。」を企業理念に掲げる、我々山一商事としても、同社の成長支援に寄与できるよう尽力するとともに、研究開発のパートナー同士の視点でも連携を強化してまいります。
株式会社リバネス 代表取締役グループCEO 丸幸弘 コメント
ピリカの小嶌さんとは、2013年3月3日にパソナの採用イベントに登壇した際、同じ登壇者として控え室で挨拶をしたときからのお付き合いになります。お互いに「社会的な意義は高いけど、儲からなそうなビジネスをやっている会社」として意気投合したことを昨日のことのように覚えています。
そこからお互いに事業を積み上げ、2021年度に日本財団とともに当社が実施した「プロジェクト・イッカク」、そして2022年度に公益財団法人ボーイスカウト日本連盟主催で実施した「プラごみバスターズ大作戦」など、一般の方々が楽しみながらごみの調査・回収に取り組み、環境保全に貢献する活動を共同で推進できるようになったことはたいへん嬉しく思っています。今後もごみ問題という社会的な課題の解決に向けて、教育的啓蒙活動と実際の回収を同時に行う仕組みづくりを加速していきたいと思います。
ごみの自然界流出問題に対する国際社会の最新動向、問題解決に向けたピリカの各種事業の進捗、今後の展望についてご説明をするピリカ事業進捗発表会を6月13日にオンラインで実施いたします。ぜひ沢山のご参加お待ちしております。
<発表会概要>
日時:6月13日(火)14:30~15:30 (14:20より受付開始)
プログラム(予定):
ごみの自然界流出問題に対する国際社会の最新動向
・G7や条約交渉の進捗
・経済や企業への影響
問題解決に向けたピリカの各種事業の進捗
・自治体・企業でのごみ拾い活動の広がりとデータ活用
・国内外におけるごみの分布調査の進捗状況
・自然界への流出が懸念されるごみのアップサイクルの取組み事例
今後の展望
・調達した資金の投資・活用方針
・グローバルな課題解決に向けたチャレンジ
登壇者:
小嶌不二夫 (株式会社ピリカ/一般社団法人ピリカ 代表取締役社長/代表理事)
1987年富山生まれ、神戸育ち。大阪府大(機械工学)卒。京大院(エネルギー科学)を半年で休学し、世界を放浪。道中に訪れた全ての国で大きな問題となりつつあった「ごみの自然界流出問題」の解決を目指し2011年に株式会社ピリカを創業。
オンライン開催(ZOOM webinar):
2023年6月12日(月)までに、下記URLよりお申し込みください。お申込みいただいた方にのみ配信URLを個別で送付します。また参加不可にて資料希望の方も以下URLにてお願い申し上げます。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScAxvNVrMeuj77MX89dr0c4CjbUArEewElVpPhXC-4BC0FdFA/viewform
(※)プレスリリースより抜粋
■株式会社ピリカについて
科学技術の力であらゆる環境問題を解決することを目指し、2011年に大学の研究室で非公式のプロジェクトとして始まり、同年に法人化。様々な環境問題の中でまず第一歩目としてごみ(特にプラスチック)の自然界流出問題に注力しています。
ごみ拾いSNS「ピリカ」は2011年にリリースし、現在118の国と地域から累計3億個のごみが拾われています(2023年5月30日現在)。累計ありがとう数は約3,000万、ごみ拾い活動を通じて多くのコミュニケーションが生まれています。自治体や企業による清掃活動の可視化と促進を目指す「見える化ページ」等の導入も拡大しています。
また、流出ごみを計測する共通基準を生み出すべく、路上ごみの量や分布を定量的に計測する方法として「タカノメ」、さらに独自のマイクロプラスチック流出量を調査する「アルバトロス」を開発。アルバトロス調査により、海洋・陸のごみの流出状況をオープンデータで発表し、課題発見と解決に向けた協業・連携を展開しています。流出ごみ対策や資源化などのコンサルティングも新たに開始し、科学技術の力であらゆる環境問題解決を目指すべく、様々な連携・パートナーシップを通じて事業を展開しています。
2021年第1回環境スタートアップ大賞にて「環境大臣賞」受賞。2023年第6回日経ソーシャルビジネスコンテストにて「大賞」受賞。
会社概要
社名:株式会社ピリカ(英名 Pirika, Inc.)
※ピリカはアイヌ語で「美しい」という意味の言葉です。
所在地:東京都渋谷区宇田川町2−1渋谷ホームズ1308
事業内容:ごみ拾い促進プラットフォーム「ピリカ」/ごみ分布調査サービス 「タカノメ」/マイクロプラスチック調査サービス「アルバトロス」の開発、運営
設立年月日:2011年11月21日
からの記事と詳細 ( 株式会社ピリカ、2.8億円の資金調達を実施、回収したごみは累計3億個を突破 - PR TIMES )
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