プラスチックごみの削減を目的に、松江市が市内の小売業者と共同で、市指定の「もやせる」ごみ袋をレジ袋の代わりとして1枚ずつ販売している。全国的にも珍しい取り組みで、商品を入れて持ち帰った後に家庭で再利用できる利点がある反面、市民からはごみ袋に食品を詰め込むことに「違和感がある」との声も聞かれる。 (佐々木一全)
「レジ・ごみ袋」と称して販売するのは、市指定のうち、10リットルの容量があるピンク色のごみ袋(1枚13円)。縦52センチ、横30センチ、幅12センチと、スーパーマーケットなどのレジで購入する3円分のポリ袋とほとんど同じ大きさだ。市は買い物客がマイバッグを忘れた際の代替品と位置づけ、2月20日からみしまやの市内全店舗とファミリーマート江島大橋店、玉造温泉店など計18店舗で販売。4月からはイオン松江ショッピングセンターなどイオン系列4店舗でも扱う。
自宅で商品を取り出した後にそのままごみ袋として利用できる利点があり、販売店舗のうち、みしまや楽山店では4月12日時点で485枚を販売。販売開始以降のレジ袋の売上枚数(5067枚)の1割ほどを占めており、松浦寛店長は「高齢者や一人暮らしなど特に家庭ごみの少ない世帯にとって便利な方法だと思う」と話す。
一方で、抵抗感を示す市民もおり、12日夕に同店で買い物をした60代女性はレジ・ごみ袋を受け取らず、ポリ袋を選択。「普段はごみを捨てる袋。見た目としても持ち歩くのは抵抗がある」と苦笑いした。
市は今秋をめどに売れ行きやポリ袋の削減量などを取りまとめ、事業継続の有無を含めた今後の取り組み方を検討する。市リサイクル都市推進課の大原康史課長は「あくまでも、マイバッグを推進することが第一」と前置きしつつ、「レジ・ごみ袋の販売を市民の環境問題への意識醸成につなげていきたい」と話した。
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