Q 3Rって何ですか?(東京都、小5)
ごみを減らす社会 三つの行動で実現
A 3Rはごみを減らし、資源を上手に使って「循環型社会」を作る取り組みのことです。「リデュース(Reduce)」「リユース(Reuse)」「リサイクル(Recycle)」という、三つの英語の言葉が、頭文字が「R」なのでまとめて3Rと呼んでいます。
リデュースは、ものを大事に使い、ごみの量を減らすことです。ものを作る時に使う資源を減らすことも入ります。リユースは、簡単にごみにせず、繰り返し使うこと。リサイクルは、ごみを再び資源として活用することです。家庭でできる3Rの例を挙げてみました(表)。他にもたくさんありそうですね。
国の役所の経済産業省では、(1)リデュース(2)リユース(3)リサイクル――の順番で取り組んでほしいと呼びかけています。なぜ、この順番なのかというと、リユースやリサイクルには回収して運んだり、洗ったり、溶かしたりと、余計なエネルギーやお金がかかるからです。ごみを減らす生活に変えていくことが第一というわけです。
国の役所の環境省が2020年度に調査した結果、1年間の全国のごみの量は4167万トンで、平均して1人が1日に出すごみの量は901グラムでした。ごみの量は00年度まではどんどん増えていましたが、リサイクルを進める法律ができ、ごみを分別して出す決まりをみんなが守るようになったことや、人口が減ってきていることもあって、少しずつ減る方向です。
でも、1人1日901グラムなら、1か月で27キログラムにもなります。まだまだ減らせそうですね。ごみは、家の中にあれば邪魔になりますし、生ごみなど嫌なにおいが出るものもあります。回収して燃やしたり埋めたりする時の人々の健康や自然環境への影響も心配です。
何より地球の資源に限りがあることが、ごみを減らさなければならない大きな理由です。ごみはもともと人が使っていた「モノ」です。地球の資源を使ってできています。すべてのごみをリサイクルやリユースすることはできないので、資源を大事に使う工夫が重要です。
例えば、食べられるぶんだけ料理し、残さず食べることも大切な行動です。生ごみの水分を絞って捨てるだけでも、燃やすごみが減ります。庭がある家なら、コンポストで生ごみを肥料に変えることもできます。
毎日使う日用品や衣類は長く使えるものを選び、使い捨てのものは買わない、リサイクルで生み出した資源で作った品を使うなど、3Rを意識して、ごみを減らす生活をすることが地球環境を守ることにつながります。【木谷朋子】
■□家庭でできる3Rの例□■
買い物袋→マイバッグを使う(リデュース)
シャンプー、リンス→詰め替えタイプを選ぶ(リデュース)
家具や家電製品→できるだけ長く使う(リデュース)
小さくなった子ども服→友達や親戚の子にあげる(リユース)
読まなくなった本→古本屋に持っていく(リユース)
小型充電式電池→店や役所の回収箱に入れる(リサイクル)
段ボールや古新聞→資源ごみの日に出す(リサイクル)
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からの記事と詳細 ( 疑問氷解:3Rって何ですか? - 毎日新聞 )
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