大分県宇佐市、豊後高田市、国東市の3市による広域ごみ処理施設の工事が宇佐市西大堀で始まった。2007年の広域事務組合設立以降、混迷を深めた事業。供用開始は25年7月の予定で、当初の計画から約6年遅れる。
総事業費は約139億1千万円。約4・1ヘクタールの敷地に焼却棟やリサイクル棟、管理棟、多目的広場などを設ける。1日当たりの処理能力は、2基の炉を備える焼却棟が96トン、リサイクル棟は10・3トン。施設で発生する熱は場内の設備稼働に活用し、余った熱は隣接地に宇佐市が計画する都市公園に供給する。
新しいごみ処理施設から最も遠くなる国東市には、既存の焼却施設の隣接地に中継施設を新設する。
各市で稼働する焼却施設の老朽化を踏まえ、共同で処理しようと広域事務組合が設立されたのが07年9月。当初の建設予定地は地元から反対の声が上がり、再公募で現在地に決まった。
その後も不正入札を疑わせる情報が寄せられて入札が中断したり、工事契約議案が組合議会で否決されて白紙に戻ったりした。
建設地で26日にあった起工式には、関係者約80人が出席した。式典で、組合管理者の是永修治・宇佐市長は「循環型社会の構築を目指す上で、大変大きな役割を担う」とあいさつ。報道陣から、組合設立から16年の紆余(うよ)曲折を問われると、「感無量だし、ご心配をおかけした圏域の住民が安心して過ごせるように、きちんと稼働させたい」と答えた。(貞松慎二郎)
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