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Sunday, August 14, 2022

SNSで渋谷をきれいに?ごみ拾いアプリ「ピリカ」が渋谷区と連携スタート - ハフポスト日本版

Dusan Ilic via Getty Images

「ごみ拾い」活動をオンラインで共有し、つながる。

ごみ拾いSNS「ピリカ」が、コロナ禍でユーザー数を伸ばしている。自治体との連携も進み、日本全国で利用されているピリカ。今回は渋谷区で新たな取り組みをスタートさせた。

2022年7月25日、ピリカと渋谷区、Rethink PROJECTは共同で「渋谷モデル」を発表。ごみ拾いがしたくなるような新たな清掃活動のスタンダードを、渋谷区から実施していく。

ピリカ導入でごみ拾い参加人数は2.5倍に

ピリカを使って見える化された、渋谷区のごみの数
ピリカを使って見える化された、渋谷区のごみの数

渋谷区は、2021年7月からピリカを導入している。コロナ禍で、現在は清掃イベントなど、大人数が集まっての清掃活動が難しくなっている。そこで、ピリカを導入することで、個人の日常的なごみ拾い活動の推進を目指すという背景から導入を決めた。

導入前の参加人数は月平均で80人弱だったところ、導入後は約2.5倍の180人程度にまで増えた。ピリカのSNS機能で、自分の活動や他人の活動が見える化されることで、ユーザーのモチベーション向上につながっているそうだ。

さらに、今回発表された渋谷モデルでは、渋谷区の5つの地域ごとにごみ拾い活動が比較できるようになった。データは、渋谷区内のごみ拾い活動見える化ページで確認することができる。

落書きの通報、掃除用具の貸し出しも可能

渋谷区長 長谷部健さん
渋谷区長 長谷部健さん

渋谷モデルの特徴的な他の取り組みとして、「清掃用具の貸し出しのオンライン化」、「落書きの通報機能の追加」が挙げられる。

清掃用具は、ごみ袋、軍手、火ばさみが貸し出される。渋谷区内のごみ拾い活動見える化ページから申請し、指定の日時に渋谷駅地下の清掃ロッカーで受け取ることができる。

またピリカ上には落書きを通報する機能が追加されている。 落書きを見つけても、個人ではなかなか対処が難しいが、写真を撮って区に通報することで、街の美化活動に貢献できる。

記者会見で、長谷部健渋谷区長は「今までも渋谷区は、清掃用具の貸し出しや、ごみの引き取りはしていた。今回のオンライン化やSNSとの連携によって、知らなかった人たちにも広がってほしい」と期待を示した。

渋谷を世界一きれいな街に

(左から)株式会社ピリカ 代表取締役 小嶌不二夫さん、渋谷区長 長谷部健さん、 渋谷区環境政策部部長の佐藤哲人さん 、JT東京支社 渋谷区担当部長 羽田昇弘さん
(左から)株式会社ピリカ 代表取締役 小嶌不二夫さん、渋谷区長 長谷部健さん、 渋谷区環境政策部部長の佐藤哲人さん 、JT東京支社 渋谷区担当部長 羽田昇弘さん

株式会社ピリカの代表取締役の小嶌不二夫さんは「以前から区内で清掃活動に取り組んでくださっている個人、団体、企業、色々な方がいて、今回の取り組みが実現できた。これまで関わってくださっていた方、そしてこれから関わる全ての皆さまに心から感謝を申し上げるとともに、渋谷を世界一きれいな街にしていけるよう、全力を尽くしたい」と意気込んだ。

さらに、JT東京支社の羽田昇弘さんは、「今回の渋谷モデルは、JTの地域社会への貢献活動であるRethink PROJECTとして参画している。この取り組みがさらに発展することを期待し、JT東京支社としても、渋谷区、ピリカと連携をしながら可能な協力を続けて参りたい」とコメントした。

ピリカとRethink PROJECTは、デジタルガレージとも連携し、PR動画を制作。渋谷区内7か所で放映中だ。

今後は、オンライン清掃イベントの開催や、渋谷区ピリカアワード(美化推進協力者への表彰制度をピリカユーザーに拡大する取り組み)なども予定されている。渋谷区に住む人はもちろん、渋谷区を訪れる人も、ピリカを片手にごみ拾いをしてはいかがだろうか。

■Rethink PROJECT(リシンク・プロジェクト)

JTがパートナーシップを基盤に取り組む地域社会への貢献活動の総称。「Rethink=視点を変えて、物事を考える」をキーワードにこれまでにない視点や考え方を活かして、パートナーと「新しい明日」をともに創りあげていくために、社会課題と向き合う。
プロジェクトの詳細は、公式オンラインページから。

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