使い捨てコンタクトレンズのプラスチック製容器を回収してリサイクルする取り組みが、コンタクトレンズ業界で加速している。コンタクトレンズ自体もプラスチック製だが、目の粘膜に直接触れるため、感染対策などから再利用が難しい。業界は、容器の回収でプラごみ削減を図りたい考えだ。
日本コンタクトレンズ協会(東京)によると、コンタクトレンズの2021年の国内出荷額は2570億円で、5年前より20%増えた。容器が廃棄された量の統計はないが、レンズの出荷量が増えるにつれて増加しているとみられる。
販売店「コンタクトのアイシティ」を展開するHOYAアイケアカンパニー(東京)は、10年から店舗に回収箱を設置し、全メーカーの容器を回収し始めた。
設置場所は学校や自治体、企業などにも広がり、現在は全国に約4300か所ある。回収した容器はリサイクル業者に買い取ってもらい、衣料品や文具、自動車部品などに加工してもらう。
容器は1個あたり1グラム程度だが、21年度には過去最多の約70トンを集め、回収開始からの累計は約460トンとなった。それでも、回収したのは販売量の約1%にすぎないという。同社広報担当の川田沙央里さんは「さらにリサイクルの輪を広げたい」と意気込む。
コンタクトレンズ製造のシード(東京)も19年から、眼科や販売店などに容器の回収箱を設置している。現在は320か所以上に増え、今年6月までに約3・2トンを集めた。回収後はリサイクル業者に売却し、収益は全額、海洋保全に取り組む環境団体に寄付している。
同社広報・SDGs推進室の及川
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