中村尚徳
【栃木】火災で施設の一部が焼失した宇都宮市茂原町のごみ処理施設「クリーンパーク茂原」で、焼却ごみの受け入れができなくなり、施設の復旧に半年以上かかることが分かった。市が9日の市議会議員協議会で説明した。
市は現在、ごみ排出量の5割削減や生ごみの水切り、分別の徹底などを市民に呼びかけている。茂原町の施設で賄ってきた焼却処理は、他の自治体や民間施設に依頼している。
市によると、火災でごみ貯留場のクレーン2基、脱臭装置2台、放水銃などが焼損した。焼却ごみは1日から受け入れができなくなっている。
宇都宮市では上三川町と下野市石橋地区を含め、月に約1万3400トンの焼却ごみを排出する。クリーンパーク茂原では全体の68%にあたる約9150トンを処理しており、この分の搬入先の確保が必要になっている。
市では現在、県内の民間2施設や他の2自治体で月2千トン分のごみ処理を確保した。処理しきれない残りのごみについては、最終処分場のエコーパーク下横倉(下横倉町)で一時的に仮置きしている。当面、市は3千トン分の確保をめざし、さらに県外も含めた受け入れ先の自治体施設を探している。
施設の被害額は現段階では算定できないという。さらに、市外や民間施設でのごみ処理・運搬費も必要になり、市は3月市議会に補正予算案を提出する。
火災は1日午前1時52分ごろに発生した。職員が消火しようとしたが、火は収まらず、約55分後に消防に通報した。翌2日午後4時ごろに鎮火するまで約38時間燃え続けた。
消防が消火活動を始めたのは出火から1時間以上経ってからで、施設は消防から早期通報の指導を受けたという。出火原因は不明だが、市はライターやスプレー缶などが発火原因とみている。(中村尚徳)
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