
神奈川県横須賀市にある、いわゆる“ごみ屋敷”。3年前、市が行政代執行に踏み切り、ごみを一掃しました。
そして、3年経った現在。また、元の通りに大量のごみで埋め尽くされています。
さらに今回は、自宅だけではなく、約200メートル離れた公園にまでごみをため込んでいて、近隣の住民が非常に困っています。
■“ごみ屋敷”に逆戻り「いたちごっこ」
住宅の前に大量のごみが積まれています。玄関も完全に塞がれています。
閑静な住宅街の一角に突如現れる、ごみの山。実はこの場所、3年前の夏、近隣住民からの要請を受け、市が強制的にごみを撤去した住宅でした。
近隣住民:「『やっときれいになったよ…』と思ったけど、束の間でしたね」「いたちごっこ」
ごみがなくなり、問題が解消されたはずの建物は、わずか3年で、ごみ屋敷に逆戻り。さらに、ごみは住宅にとどまらず、近くの公園にまで拡大しました。
再び、ごみをため込んだ屋敷の住人男性を直撃しました。
■ごみの中に黒い“車” 室内にも…
神奈川県横須賀市。交通量の多い県道沿いの住宅街に、今も問題が続くごみ屋敷があります。
2階建ての一軒家。敷地をすべて覆うほど、無数の段ボールやごみ袋で埋め尽くされています。玄関の前には、マットや毛布のようなものが積み上げられ、扉の上のほうだけが見える状態になっています。
高く積まれたごみの山に近付くと、埋もれた黒い車がありました。黒い車の上には、傘が積まれています。車の中にも物が詰め込まれ、ガラス越しにカップの容器が確認できます。
ペットボトルを集めた袋や、紙パックを集めた袋もあります。ごみは、家を囲ようにして裏手へと続きます。窓から見える室内にも、ごみが積まれているようです。
この異様な光景に、近所の人は…。
近隣住民:「衛生的にも問題。風が強いと、臭いも来るんです。すごい臭いんですよ。子どもがいる家もあるから、夏なんか怖いですよね。変な病気が蔓延(まんえん)しちゃったらね。そうでなくても、コロナ禍でしょ」
近隣住民:「庭を見たら、ネズミが上がってきました。火事はもちろん怖いです。ごみがこんなことになっているから、ちょっとでも火が(つくと)いっちゃいますよね。もう…何年になる、何年くらい経つのかしら」
■集積所を回り…廃棄物を自宅にためて
長年、悩まされてきたという地元の人たち。ごみ袋が数メートルの高さまで積み上がっている様子が記録されていました。
横須賀市は、この家に住む男性に対し、再三の指導や警告を行いましたが、改善には至らず、3年前、“最後の手段”に踏み切りました。
横須賀市職員:「堆積物の撤去、及び処分作業に着手します」
行政代執行による、ごみの強制撤去。この時、男性は淡々と撤去に応じていました。
ようやく問題が解消されたかに見えた、ごみ屋敷。しかし、3年が経ち、再び黒い車も玄関もごみに埋もれ、ほとんど見えなくなってしまいました。
近隣住民:「やっときれいになったよと思った。思ったけど、つかの間でしたね。ないと安心できないんでしょうね、ごみが」
近隣住民:「もう、いたちごっこ。もう、すぐまた朝から、せっせせっせと(ごみを)持ってきてるんでしょうね。もう、すぐいっぱいになっちゃうの」
家主の男性は地域の集積所を回って、回収される前の廃棄物を運び出し、自宅にため込んでいるのだといいます。
近隣住民:「たまに会います。持って歩いてますから」「(Q.ごみ袋を持って歩いている?)両手にこうやって持って」
■近隣公園にも拡大 取材申し込むも…
男性がごみをため込んでいるのは、自宅だけではありませんでした。
自宅から200メートルほど離れた場所にある、市が管理する公園。細長い階段を上っていくと、片側に白いごみ袋が見え始めました。
その奥には、ごみ屋敷の家主の男性が、袋から何かを出し入れする様子が見えました。近付いていくと、男性は立ち上がり、その場を離れました。
階段の一部を塞ぎながら、ずらりと並べられたごみ袋の列。異臭も漂うなか、男性が座っていた場所まで上ると、脇には公衆トイレがありました。
現場で取材を申し込みましたが、男性は応じませんでした。翌日も、男性の姿は同じ場所で確認されましたが、結局、男性が答えることはありませんでした。
■市の説得応じず…“貼り紙”で警告
公共の場所に大量に持ち込まれた、ごみの山。公園を管理する市の職員は7月、男性に接触していました。
職員:「ごみは、あなたが持ってきたんですか?」
男性:「そうです」
自らごみを集め、ため込んだことを認めたという男性。職員が、すぐに撤去するよう求めると…。
男性:「今、片付けて、どかそうとしています」
職員:「どこに持って行くんですか、家もいっぱいですよね」
男性:「持ってきたところに返します」
しかし、改善されるどころか、ごみは増える一方…。
約1カ月後、改めて現場を訪れた市の職員は、張り紙で警告。張り紙には、「条例違反で罰則が科される可能性」や「市がごみを処分した場合は費用を請求すること」などが記されていました。
市は、その後も男性の説得を続けていますが、男性はいまだに応じていません。
一方、3年前に強制撤去したにもかかわらず、再びごみ屋敷に戻ってしまった男性の自宅。近所の人たちは、横須賀市に問題の解消を求めメールを送るなどしていますが、ほとんど進展がないのが現状です。
近隣住民:「(メール返信で)『市でも分かっているけれど、なかなか苦慮しております』って。『また何か対応が具体的に決まりましたらご連絡します』って」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2021年9月8日放送分より)
からの記事と詳細 ( “ゴミ屋敷”3年で逆戻り…公園にも拡大 家主直撃 - テレビ朝日 )
https://ift.tt/3zVqU1V
No comments:
Post a Comment