諏訪湖に流れ着いたペットボトルを回収するため、ボートに乗って湖上で作業をする高校生
大雨災害で諏訪湖に流れ着いた大量のペットボトルなどを回収する活動が28日、諏訪市の諏訪湖ヨットハーバー周辺で行われた。諏訪湖の環境改善に取り組む高校生コンビ「Fream(フリーム)」の呼び掛けに応じた各種団体や市民合わせて約40人が参加。波打ち際や水草の間に浮かぶ人工物を取り除き、河川が増水するたびに漂着する「ごみ問題」を諏訪地域全体で考えてほしいと訴えた。
ヨットハーバーから中門川河口、諏訪赤十字病院前にかけての湖岸には、大雨などで河川から諏訪湖に流れ込んだヨシやごみが、強い西風に押されて打ち寄せる。28日は湖面を覆うヨシや流木に交じって、ペットボトルや容器類、空き缶、空き瓶、肥料袋や育苗ポットといった農業用資材が大量に浮かんでいた。
今回の活動は、ペットボトルが上流から流れてきている事実を知ってもらおうと企画。フリームは自由(FREEDOM)と夢(DREAM)、チーム(TEAM)を組み合わせた造語で、下諏訪向陽高校2年の藤堂光姫さん(17)=諏訪市=と諏訪清陵高校2年の三浦悠生さん(17)=下諏訪町=が5月に発足した。放課後のごみ拾いなど諏訪湖をきれいにする活動を続けているという。
2人の呼び掛けに、諏訪市セーリング協会や県諏訪地域振興局、諏訪湖安全対策警察連絡協議会、諏訪観光協会、諏訪湖温泉旅館組合、諏訪湖周・八ケ岳山麓トライアスロン大会実行委員会、日本たばこ産業松本支社などが協力。高校生や教職員、親子連れなども参加し、湖岸と湖上の二手に分かれて作業を展開し、1時間余りで22リットル入りごみ袋約60袋を回収した。
作業を終え、藤堂さんと三浦さんは「2人じゃどうにもならなかった。皆さんの協力がうれしかった。諏訪湖のポイ捨てする人はいない。上流から流れてきていることを知ってほしい。地元の人がきれいだなと誇れる諏訪湖になれば」と願った。市セーリング協会の横山真会長は「高校生の挑戦を応援していきたい。上流域の皆さんと一緒にごみが流れない環境を作れたら」と話していた。
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