2021年5月31日(月)
南米・エクアドルのガラパゴス諸島の海水や浜辺、海洋生物からプラスチック片が検出されたと、英エクセター大学が28日、発表しました。陸地から遠く離れ、固有の生物を含む多くの動植物が生息するガラパゴス諸島もプラスチックごみの汚染から逃れられないことを示しています。
同大学の研究者を含む国際グループは、進化論で知られるダーウィンが最初に上陸したサンクリストバル島のあちこちで海水や浜辺の砂、海洋生物を採取し、プラスチック片の有無を調べました。その結果、調査した14の浜辺のうちの13にプラスチックが落ちており、その総数は4610個にのぼりました。
500頭未満と推定される「ゴジラ」と名づけられたウミイグアナの亜種がすむ浜辺でも、多くのプラスチック片が見つかったといいます。
浜辺の砂の中からは、大きさが5ミリ以下のマイクロプラスチックが見つかりました。海水中をプラスチック片がただよっているのが見つかり、海洋生物の体内から検出されました。
プラスチック片が多く見つかった場所は、南米大陸に沿って北上し、ガラパゴス諸島に向かって流れるフンボルト海流が洗う島の東側でした。グループは、プラスチックのほとんどが島からではなく、海流で運ばれてきたとみています。
エクセター大学のデビッド・サンティロ博士は「プラスチックの使用を劇的に変えなければ、この状況はさらに悪化するだろう」と指摘しています。
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