
海岸に漂着したり、海底に沈んだりしているごみの問題を知ってもらおうと、県が学習動画を制作し、ホームページで公開している。動画では、ペットボトルやレジ袋など多くのごみが県内に流れ着く実態を紹介しており、担当者は「海に面した香川県にとってごみ問題は深刻。興味を持つきっかけになれば」と視聴を呼びかけている。(高山智仁)
県環境管理課が2015年に実施した調査によると、県内の海岸に漂着したごみは約200トン、海面や海中を漂っているごみが約60トン、海底に沈んでいるごみは約1000トンあると推計。細かく砕けたプラスチックは、魚介類を通じて人間の健康への悪影響が懸念されるなど、深刻な状況となっている。
そこで、県は16年から、海岸の清掃などを企画するボランティア「海ごみリーダー」を養成。県内各地で清掃活動や実態調査を行っている。こうした状況を多くの人に知ってもらうため、県は動画を制作した。
動画のタイトルは「知らなきゃやばい『海ごみ問題』」。約25分あり、県は3月9日、ユーチューブに投稿した。時事問題を扱うユーチューバーとして知られるお笑い芸人のたかまつななさんが、長年、海の清掃活動をしているNPO法人「アーキペラゴ」の森田桂治さん(51)らに海岸を案内してもらい、ごみの状況や清掃活動について聞き取っている。
動画で、森田さんは「楽しく清掃活動を行っている。今では、東京や関西など県外から参加してくれる人が6割を超えている」と語り、ごみの種類では、食品トレーや弁当箱のほか、最近はマスクが増えていることも明らかにしている。
たかまつさんは「子どもたちにツケを残したくない。地球を笑顔にしたいので、今後も海のごみ問題を伝えていきたい」と話す。
からの記事と詳細 ( <県HP公開>海ごみ問題 動画みて - 読売新聞 )
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