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Sunday, January 31, 2021

核のごみ、県内自治体の9割受け入れ否定 - 秋田魁新報

 原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分で、全国の市区町村の約8割が処分場受け入れに否定的なことが31日、共同通信のアンケートで分かった。最終処分の関連法成立から20年を経て昨年11月、処分場選定の入り口となる文献調査が北海道の2町村で開始。しかし多くの自治体では依然、処分場への忌避感が根強いのが現状だ。

 アンケートは昨年10~12月、全市区町村に実施し、うち1469自治体が答えた。処分場受け入れ可否の設問に「受け入れる考えはない」と否定したのが80・9%。検討したことがないなどで「その他」が13・9%、無回答が5・1%だった。文献調査が始まった北海道の寿都(すっつ)町と神恵内(かもえない)村だけが「受け入れることがあり得る」と前向きな回答をした。

 否定の理由では「安全性に確信を持てない」「風評被害が懸念される」「住民の同意、理解が得られない」といった記述が目立った。2017年に国が公表した適地マップを引き合いに「適地でないため受け入れられない」とした自治体も多かった。

 秋田県内で回答した21市町村のうち、90・5%に当たる19市町村が「受け入れる考えはない」と否定した。三種町は「未検討」と回答、八峰町は記入しなかった。否定の理由については「安全性の確証がない」(由利本荘市)、「住民の理解を得られない」(美郷町)、「受け入れにより農作物への風評被害が出ることは必至」(横手市)といった記述があった。

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