外出自粛要請が続く中、増えているのが「家庭ごみ」。収集している作業員は、感染のリスクと隣り合わせだ。使用済みのマスクなど、ごみを介した感染のリスクを減らすために、私たちにできることを考える。
大阪市・中部環境事業センターの辻本竜司さん「1日に5回ぐらい作業して、1回につき800キロから2トンぐらい積んでいるので、1日10トンぐらいです。在宅の方がおられるので、いつもより少し多くなっている」
実際に街の人に聞いてみてもー。
Q:家庭ごみの量は?
「結構増えている自宅で(料理を)作ることも増えているので(家族は)息子2人と主人、男の人が3人なので食べる量も半端なく」「1割~2割増しぐらい。弁当を買ってきたりその分が増えている」
大阪市では、3月に家庭から出た普通ごみの量が、3万1030トンと、去年と比べ約3%増えた。
ベッドタウンの自治体では、ごみの増加がより顕著。大阪・吹田市では、3月に出された家庭ごみの量が、去年と比べおよそ8%増加、4月も6.5%ほど増えている。
吹田市環境部の担当者「例年にはないことで、新型コロナウイルスの影響で増えているのかなと思う。収集時間に多少の遅れが生じることはあるが、通常通り収集に当たっている」
急増した家庭ごみの収集に追われる中で、作業員が不安に感じていることがある。それはごみを介した感染のリスク。
大阪市・中部環境事業センターの河野秀人さん「マスクもあるし、ティッシュも多いなと実感している。こぼれたものを拾う時には注意する。収集した時に袋が破れて(ウイルスが)空気中に飛散してしまうと、感染を広げるリスクが多いと思うので、その点は注意して欲しい」
医療機関などのごみと違い、家庭ごみは、感染者のものであるかどうか、判断する術はない。手の消毒などは徹底しているが、感染リスクが常につきまとう。
すでに作業員が感染した自治体もある。ごみ収集が原因かは分かっていないが、神戸市須磨区では、清掃作業員ら17人の感染が判明している。須磨の事業所は約2週間にわたり閉鎖され、他の事業所からの応援で対応せざるを得なかった。
ごみの収集について研究している専門家は、「1つの自治体で作業員に感染が広がると、ごみ収集の維持が難しくなる」と指摘する。
公共のゴミ問題に詳しい大東文化大学・藤井誠一郎准教授「単純に横の自治体に手伝ってもらうことがすぐにできない。地図を頭に入れないといけない。土地勘がなければならない。かなり仕組み的には難しいことをやっている。これがなくなれば、非衛生的な生活環境に陥ってしまうので、“清掃崩壊”になってしまう」
先週、小泉環境大臣は、感染リスクを減らすための工夫を呼びかけた。
小泉環境相「できるだけ片づけごみを出すのを控えめに、あるいは少しずつ出して頂くような工夫をお願いしたい。ごみ袋の容量に余裕をもってパンパンにせずに、ごみ袋の中の空気を抜いたうえで出して頂くことで、ごみ収集に当たっている方々の負担をできる限り下げるような取り組みに協力頂きたい」
感染リスクと闘う作業員。その人たちへ感謝の言葉が届けられている。
大阪市・中部環境事業センターの興梠芳弘さん「市民の方々がごみに貼って頂いているお礼というか感謝の気持ちを書いて頂いた文がいくつかある。『いつもありがとうございますくれぐれもコロナに気をつけて下さい』と。このメッセージがものすごく励みになって元気を頂いた、こんな時期なのにとみんな喜んでいる。職員1人1人も自分たちがいないとゴミの収集ができない、滞ってしまうということを意識しているので(環境事業)センターが停止になることが無いように気を付けながら誇りをもって頑張っていきたい」
ごみ収集を維持するため、ごみ出しで意識すべきこと。
(1)使用済みのマスクやティッシュは小分けの袋に入れて捨てる。
(2)ごみ袋は満杯にせず、口はしっかり縛る。⇒ごみが飛び出ないようにするため。
(3)ペットボトルや缶の飲み口はしっかり洗う。⇒回収時に作業員が触る可能性がある。
(4)生ごみは水分を切る。⇒収集車でごみをプレスする際に、水分が飛沫することを防ぐ。
(5)分別ルールや収集日を守る。⇒ルール違反のごみを仕分ける作業が減る。
(6)粗大ごみを控える。⇒在宅時間が増え、家の片づけをする人も多いと思われるが、急がないゴミであったら出すのを控える。
当たり前のことばかりだが、私たちの日々の心がけが、ごみ収集の維持につながる。
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May 06, 2020 at 03:00AM
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