水素で走る燃料電池式のごみ収集車の試験運用が９日から富山市で始まりました。燃料の水素も太陽光発電で生成していて、エネルギ―の生産から消費まで一貫して二酸化炭素を排出しないということです。
この水素燃料電池式のごみ収集車は、富山市環境センターに太陽光発電で水素を供給する水素ステーションが完成したことを受けて、市が、富山市水素エネルギー促進協議会を通じて借り受け、期間限定で試験運用を始めました。
国内に１台だけというこのごみ収集車。見た目は通常のごみ収集車と変わりありませんが、運転席の後ろには水素タンクと燃料電池システム搭載し、排気ガスの代わりに出るのは水蒸気です。
１回の水素充填で、最長でおよそ１００キロの走行が可能です。
「通常のごみ収集車であれば、１日に２５リットルの軽油ガソリンを使用しますが、こちらでは太陽光を使ってエネルギーを作っているため、ＣＯ２の排出をゼロに抑えることができます」
ごみ収集車１台が排出する二酸化炭素量は、１日およそ６５キロ。いっぽう、今回の試験運用では、太陽光発電で作った水素を燃料に稼働するため、エネルギーの生成から消費まで、一貫して二酸化炭素を排出しません。価格は１台およそ２億円。通常のごみ収集車の１０倍とかなり割高で、富山市では当面、導入の予定はないということです。
富山市環境センター業務課 高土春樹課長「クリーンな社会を目指していければなと思いますがなにぶん自動車自身、値段が高いものですから、どこまで普及できるかが今後の課題だと思います」
二酸化炭素を排出しないクリーンなごみ収集車。試験運用は今月２５日までで、市内の資源物ステーションを回り、空き缶などを回収する予定です。
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March 09, 2020 at 02:35AM
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