原子力発電で出る高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のごみ」をめぐり、対馬市議会の13人の議員が「NUMO」=原子力発電環境整備機構が宿泊費などを負担する施設見学に参加したことについて、市の政治倫理審査会は条例に違反すると判断しました。
有識者などでつくる対馬市の政治倫理審査会がまとめた報告書によりますと、対馬市議会の13人の議員は、いわゆる「核のごみ」の処分地選定をめぐって、おととし10月からことし4月までの間に、「NUMO」が実施した北海道幌延町や青森県六ヶ所村にある最終処分関連施設の施設見学に参加し、交通費や宿泊費を「NUMO」が負担したということです。
これについて審査会は、議員らが費用負担を受けたことは「政治的または道義的批判を受けるおそれのある寄付にあたる」とし、条例に違反すると判断しました。
審査会の判断を受けて、市議会では5日から始まった市議会の会期中に何らかの対応を行うとしています。
「核のごみ」の処分地選定をめぐっては、ことし9月、対馬市議会は第1段階にあたる「文献調査」の受け入れの促進を求める請願を賛成多数で採択しましたが、その後、比田勝尚喜市長が受け入れない意向を表明しています。
審査会の判断について「NUMO」は「施設見学は最終処分事業の理解促進を目的として日頃から実施しているもので、受け入れに賛成してもらうことなどを目的としたものではないため、費用の負担は利益供与には該当せず法的な問題はないと考えている」としています。
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