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Saturday, December 2, 2023

粗大ごみがお宝に!?フリマアプリや入札で1000万円以上を売り上げ 収入にも貢献!循環型社会に向けた新しい取り組み - au Webポータル

可燃や不燃では捨てられない大きな家具などの「粗大ごみ」。

しかし今“ある理由”で、粗大ごみを単なるごみとして廃棄しない自治体も増えています。粗大ごみを再生させて販売する取り組みを取材しました。

「本当に粗大ごみだったの?」掘り出し物に出会える再生家具

CBC

きれいに陳列されたたくさんの家具。リクライニング式のイスに、使い勝手のいい5段のチェストや三輪ベビーカー。じつはこれら全てが、もともとは粗大ごみ。豊田市は、粗大ごみを収集した後、処分せずこのお店で販売しているのです。その名も「リユース工房」。

2014年から、市がNPOやシルバー人材センターに委託して運営されています。いまでは掘り出し物が手に入ると、市民からも好評です。

(リユース工房スタッフ・赤坂洋子さん)
「毎月250人とか、300人ぐらいの方が来てくださっている。(お客さんには)元々、粗大ごみだったということも驚かれる。シルバーさんが気持ちよく使っていただけるように修繕しているので、そのことに皆さん結構驚かれる」

リユース工房では、単に使えるものだけを売るのではなく、少し壊れていてもスタッフが直してから販売しています。

(豊田市循環型社会推進課・松本昂也さん)
「シルバー人材センターの職人さんに、丁寧に手を入れて出品していただいているので、すごく状態がいいものが出せているかと思う」

金額は市民が決める入札方式!9年間で約1400万円の売り上げ

CBC

値段は市民に決めてもらう入札方式。希望金額を書いて箱に入れていき、決められた入札期間内で最高額を付けた人が落札です。

このやり方を始めて9年間でおよそ5500点を販売。これまでの利益は実に1400万円に達していて、貴重な収入源となっている上、約80tものごみの削減につながっています。

2023年7月、年代物のレトロ家具を集めた入札会では落札金額が1万円以上の商品が続出し、1か月でおよそ22万円の売り上げを得ました。

粗大ごみが市の収入に代わるこの取り組み。しかし本当の目的は、市民がまだ使えるものを粗大ごみとして出さないようにすることだと言います。

(豊田市循環型社会推進課・松本昂也さん)
「実際に見ていただいて、触っていただいて、使っていただくことで、壊れた時に捨てるのではなく、また直して使ってみようかなっていうことを意識していただければと思う」

「リユーススポット」には修理しなくても使えるモノがたくさん! 

CBC

豊田市は11月に、新たな粗大ごみの再利用施設「リユーススポット」をつくりました。市民が、豊田市の清掃事業所に持ち込んだ粗大ごみの中から修理が必要ないものを選び、簡単な清掃をした後に販売しています。

(豊田市循環型社会推進課・松本昴也さん)
「直さなくても十分使えるものが、リース工房をやっていて意外とあるということに気づいたので、その日その場で持って帰れるようによりスムーズに譲渡ができるようにということで施設ができた」

ここでは入札は行われず、市が決めた値段でその場で持って帰れます。※豊田市に在住・在勤・在学の方のみ購入可能

名古屋市が「メルカリ」と提携!効果は想像以上

CBC

名古屋市では粗大ごみ収集時に、ほとんど全てをパッカー車で、その場で破砕しながら回収しています。しかしその名古屋でも、2023年6月からある試みが始まっています。

(名古屋市 ごみ減量部減量推進室・鬼頭和之さん)
「名古屋市はことしの6月から株式会社メルカリと協定を結ばせてもらい、メルカリの販売事業を開始しました」

大手フリマアプリ「メルカリ」と提携し、粗大ごみとして出された家具のうち、まだ使える物や市民が持ちこんだ物を清掃し「メルカリ」で販売するサービスを開始しました。

サービス開始からわずか半年ですが、売却済みを示すSOLD OUTの文字がずらりと並び、かなりの人気です。例えばイスは500円、パソコン用の机は1000円などで販売されていました。

名古屋市ではごみの分別を始めた1999年から、粗大ごみとして出た家具の一部を抽選で販売していましたが、知名度が低く、ほとんど浸透しませんでした。しかし、メルカリでの販売を始めると、出品から1日以内でほとんどのものが落札される想定以上の結果に。6月のスタートから5ヶ月間で220点出品し、184点が売れ、およそ9万円が市の収入になりました。

(名古屋市 ごみ減量部減量推進室・鬼頭和之さん)
「今では出品して、ものによっては10分程度で売れてしまうものもある。とても多くの市民の方に反響をいただいていると感じている」

CBC

(名古屋市 ごみ減量部減量推進室・鬼頭和之さん)
「市民の方にはもったいないという気持ちを持って、まず捨てる前に本当にこれは捨ててもいいのかというのを一度考えていただいて、循環型社会に向けて一つ考えていただけたらなと感じている」

いらなくなったら捨てる。行政もそれを焼却や埋め立てにするのが当たり前だった“粗大ごみ”。そこに新たな価値を見出す取り組みが広がっています。

CBCテレビ「チャント!」11月22日放送より
 

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