記者が住む愛媛県松山市郊外のごみ集積場所で最近、分別ルールに違反した家庭ごみが目立つようになった。ごみ袋一つの中に、それぞれ分別しなければならない生ごみやペットボトル、空き缶などが入り、何袋も置かれている。もちろん収集されないため違反者に代わって分別し直したが、その後何度も繰り返された。一体、どう対応すればいいのか―。もやもやとした思いを抱えながら、松山市清掃課を訪ねた。(原田茜)
◆ 出した人が再分別を
松山市一般廃棄物処理計画によると、市内の家庭ごみは松山・北条地域が8種11分別、中島地域は10種13分別で収集している。記者の住む松山地域では生ごみなどの可燃ごみや、トレーや発泡スチロールといったプラスチック製容器包装、ペットボトルなどに分け、それぞれ決められた曜日に出す。このルールに違反したごみは収集されない。「違反ごみには『ごみ分別啓発シール』を貼るなどして、排出者自身に再分別をお願いしています」。市清掃課の酒井睦(あつし)課長はこう話す。
「違反ごみは排出者自身に再分別をお願いしています」と話す酒井課長
◆ 想像以上にきつい
しかし誰が出したか分からず、放置される違反ごみも少なくない。市ごみ集積場所要綱では集積場所について、町内会やマンション管理会社といった管理者や利用者が「自らの責任において維持管理しなければならない」と定めている。このため、違反者に代わって住民らが分別をやり直しているケースも。
厳しい暑さが続いた8月中旬、記者は集積場所に放置されたままの違反ごみを再分別した。汗だくになりながらごみ袋一つ一つを開封したところ、生ごみの悪臭が鼻をつき、ペットボトルからは飲みかけの液体が漏れた。5袋を分別し直すのにかかった時間はおよそ1時間。心身ともにきつい作業だった。
違反ごみの山。分別してほしい…
◆ 市が直接指導も
市清掃課によると、市内には可燃・資源ごみの集積場所が2万カ所余りある(7月末時点)。違反ごみも相当数に上るはずだ。「新型コロナウイルスの感染拡大後は、特に可燃ごみの再分別に困っているという声も聞かれます。違反ごみが長時間放置されたり、通行に支障があったりする場合などは市で回収するケースもあるので相談してください」と酒井課長は続ける・・・
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