6月の「チャント!調査隊」で、お伝えした愛知県瀬戸市の「ごみ袋の値上げをめぐる問題」。
値上げするのか、値上げをストップするのか揺れていましたが、4日に結論がでました。
その結果とは?
4日に行われた瀬戸市議会。
傍聴席が満席になるほど市民の注目を集めたのが「ごみ袋の値上げをめぐる問題」です。
瀬戸市では2022年3月、市議会で家庭用のごみ袋を値上げする条例が成立。
2023年9月から45リットルの燃えるごみ袋10枚を、180円から500円にするなど最大で3倍近く値上げする予定でした。
値上げの狙いはズバリ「負担増に伴うごみ減量の効果」です。
背景にあるのは増え続ける1人当たりのごみの量。
ここ数年、瀬戸市の人口は減少傾向にあるものの、ごみの量は2021年までの8年間、ほぼ横ばいなのです。
そこで値上げに「待った」をかけたのが…。
(瀬戸市 川本雅之市長)
「一部改正について議案上程させていただきます」
2023年4月の市長選で初当選した川本雅之市長。
値上げ凍結を訴えて当選した川本市長は、6月議会にごみ袋の価格を据え置く条例改正案を提出したのです。
(瀬戸市 川本雅之市長)
「『いついつまでに、いくらいるから、これだけの値上げをさせてほしい』という話し合いの場が、今回足りなかったと思う」
川本市長は6月議会で、2022年10月からプラスチック製容器包装の分別回収を始めたことで、ごみの量は減っているとし、値上げは時期尚早だと主張。
一方で、市議会最大会派の議員らは「時間をかけて議論し決めたことを元に戻すのは疑問」などと反発してきました。
そして7月4日。
(賛成 長江秀幸議員)
「市民の不安の高まりはもとより低所得者層への家計への影響は大きい」
(反対 小澤勝議員)
「財源の確保などに多くの課題があり当議案に反対する」
熱を帯びる両者の議論。
市議会の定数は26人、ごみ袋の値上げを凍結する改正案の可決には議長を除く過半数の13票が必要ですが、果たして結果は…。
賛成13票、反対12票で値上げ凍結の改正案が可決されました。
(瀬戸市 川本雅之市長)
「市民のみなさんと約束した公約を、ひとつ達成できて、とても嬉しい」
市長は今後、ごみ排出量の推移などを分析し、値上げの必要性を再検討する方針です。
市民は…。
(瀬戸市民)
「すごく嬉しい。良かったという感じ。値上げは反対だった」
「公約を守ってくれてたことが一番嬉しい。値上げしてほしくなかった」
「どっちでもいい。市で決まったことだから」
いったんは凍結されたごみ袋の値上げ。
今後どうなるのか?
市民一人一人の、ごみを減らす努力がカギを握りそうです。
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