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Tuesday, July 18, 2023

ごみ収集を見える化、相模原市が小田急と実証実験 - 日経BP

 神奈川県相模原市は、ICTを活用した一般ごみ収集のDX化に向けた実証実験を6月19日から開始した。小田急電鉄と覚書を締結し、同社が展開するす廃棄物収集業務の効率化ソリューション「WOOMS(ウームス)」を導入。ごみの収集状況の管理・見える化・収集作業の効率化などを検証する。実証実験開始時には、CO2削減効果や業務効率化についての数値目標は設定していない。12月末まで車両を運航し、2024年3月末までに報告書をまとめる。

WOOMSシステムを搭載した実証実験の車両内の様子(出所:相模原市)

WOOMSシステムを搭載した実証実験の車両内の様子(出所:相模原市)

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 実証は、市内22地区のうち城山地区、津久井地区、相模湖地区、藤野地区の4地区で実施する。これら地区のごみ収集事業者である清和サービス(城山地区)、合同資源サービス(津久井地区)、北相模環境管理開発(相模湖地区、藤野地区)の3社にそれぞれWOOMSシステムを装備した収集車を3台ずつ導入。不法投棄の巡回パトロール車1台と合わせて合計10台を運用する。

 実証地域は、多くの市民が居住する平野部のほか、人口が少なく住居も分散する山間部がある。これらの幅広い居住エリアの家庭ごみの収集データを、収集車に搭載したWOOMSシステムで取得し、収集状況の管理・ごみ収集の見える化・収集作業の効率化・働き方改革・収集車両のCO2削減効果などを検証。また、家庭ごみの量や収集車の走行の傾向を把握し、最適なルートを提案する。

 さらに、WOOMSシステムによってリアルタイムでの収集状況の進捗などに応じた車両間のフォロー体制を構築することで、走行距離を短縮してCO2排出量削減への貢献を目指す。また、市民がスマートフォンなどから半径約300m以内の集積所の収集状況を確認できるようにした。

 そのほか、WOOMSシステムを活用して、主に山間部における不法投棄の収集作業効率化の実証も行う。巡回パトロール車で不法投棄を発見したときに、タブレットで撮影すると位置情報の取得から電子地図上へのプロットまでをワンアクションで実行することができるようにした。さらにWOOMSシステムが不法投棄の回収ルートも自動作成するため、業務の効率化が見込めるという。

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