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Friday, April 7, 2023

コロナ禍のごみ収集、過酷な現場を支えてくれた中学生の応援<ほっとタイム> - 河北新報オンライン

感謝状とメダルを手に持つ川島さん(左)と槻田さん

 仙台市太白区でごみ収集する槻田拓也さん(39)は毎週土曜日、収集車で同区向山地区を回るのを楽しみにしている。車の音を聞き付け、川島真宙(まひろ)さん(14)が自宅から飛び出してくれるからだ。

 「よろしくお願いします!」

 川島さんは中学校の特別支援学級に通う。5年前、手際よく作業する槻田さんらの姿を見て「格好いいな」と思った。感謝の気持ちも芽生え、槻田さんらに路上であいさつするようになった。

 雨の日も雪の日も元気よくあいさつする。「町をきれいにしてくれてありがとう」。バレンタインデーには手紙も渡された。字は拙いが、温かい気持ちは伝わった。

 新型コロナウイルス禍でも交流は続いた。感染リスクもある過酷な現場の励みになった。槻田さんの会社は2020年、川島さんに感謝状とメダルを贈った。

 今年もバレンタインデーに手紙をくれた。収集車のイラストと共につづられた文字は、去年よりだいぶうまくなっていた。「成長を見られてうれしい。こちらこそありがとう」。槻田さんはうれしそうにほほ笑んだ。(報道部・氏家清志)

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