加藤学園暁秀高(沼津市岡宮)の生徒が編集した外国人向け「ごみの出し方ブック」がこのほど、完成した。やさしい日本語版と、英語や中国語など6言語の外国語版。分別手順や品目別の捨て方を分かりやすく紹介している。生徒は11日、市役所に頼重秀一市長を訪ねて完成を報告した。
バイリンガルコースの有志9人が編集した。市民向けのガイドブックから要点を抜き出して日本語版をつくり、6カ国語で翻訳。文字の大きさと情報量のバランスに工夫を凝らした。イラストを多用してイメージしやすくした。
地域貢献活動「コミュニティプロジェクト」の一環。海外に比べて細かい日本のごみ分別に戸惑いがちな外国人が快適に過ごせるようにと編集を提案した。代表の三富笑玲奈[えれな]さんは「海外でルールを知るのは難しい。困っている人の手助けになれば」と話した。2年半生活したドイツで、ごみの出し方を現地住民に教わったという河北彩里さんは「恩返しできたら」と語った。
A4判。日本語版以外は2言語を1冊にまとめた。市が発行し、日本語学校や企業、自治会を通じて市内在住の外国人に配布する。
(東部総局・矢嶋宏行)
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