「ごみ」たまる一方
「核のごみはもう要らない」。昨年6月の抗議デモでは、シェルブール市内にシュプレヒコールが響いた。壇上に立ったマチルド・ジローさんは「誰がこれを決めたのか。自分の都合のいいように物事を進めるのに慣れたパリの人たちではないか」と声を張り上げた。
現在、ラアーグ再処理工場にある4カ所の貯蔵プールの容量は計約1万4000トン。既に使用済み核燃料約1万トンが貯蔵されており、現在のペースでは2030年ごろに満杯になる計算だ。このため、フランス電力(EDF)は隣接地に面積2万平方メートルの新貯蔵プールを建設し、原発から出る使用済み核燃料6500トンを収容する計画を立てた。24年に着工し、34年の完成を目指す。総工費を約12・5億ユーロ(約1700億円)と見積もる。
工場を運営するオラノ社も、既存のプールで貯蔵する燃料の間隔を狭める「リラッキング」を計画し、容量を約3600トン増やす方針だ。だが、リラッキングは使用済み核燃料が高温化するなどの危険があり、周辺住民はこれにも反対する。
からの記事と詳細 ( 気候革命:「核ごみ、いらない」(その2止) 仏核燃サイクル手詰まり - 毎日新聞 )
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