ガチSFな話題出てきた。
宇宙系スタートアップ、ThinkOrbitalは大きな野望を持っています。地球の軌道上に工場を作ろうというのです。それも宇宙ごみを使ったリサイクル工場を。
ThinkOrbital共同創設者のLee Rosen氏が、ネタ元SpaceNewsのインタビューにて宇宙構造の構想を語りました。宇宙工場「ThinkPlatform」は、自由飛行かつ非加圧式プラットフォームで、宇宙船とドッキング、あるいはもっと大きな商業宇宙ステーションとセットで運用される想定なんだそう。工場建設はロボアームを活用して宇宙で実施。Rosen氏いわく、それに必要な技術はすでに世にあり、あとはエンジニアリングを自動化できれば可能とのこと。宇宙工場で製造するのは、コンピューターチップや光ファイバー、薬などを想定。工場から小型衛星を飛ばし、宇宙ごみを回収し材料や燃料としてリサイクルするところまで想定されています。Rosen氏いわく「宇宙ごみは宇宙工場で処理します。例えば、アルミニウムはアルミニウム粉末にし、宇宙船の燃料として活用できます」。
Rosen氏は、電子ビームでの溶接実験は過去に成功しているから問題ないはずだとソビエトの実験を引き合いに出しつつ、実際にフライトデモでデータを採りたいと意気込みを見せています。実現にかなり自信があるみたい。
実は、昨年、ThinkOrbitalはNASAの商業用宇宙ステーションのコンセプトコンペに応募し、落選しています(コンペの4億1560万ドル(約550億円)のアワードを手にしたのはBlue Origin)。で、今狙っているのが地球低軌道で何かできないかということ。2030年の国際宇宙ステーション引退を前に、今、宇宙業界は地球低軌道がアツいんですって。
Source: SpaceNews
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