兵庫県阪神間の7市町で唯一指定ごみ袋のなかった芦屋市が、ついに導入を決めた。市民1人当たりの家庭ごみ排出量は県内で5番目に多く、指定袋で分別を促進して減量を目指す狙いだ。しかし、周知、啓発活動の方法など課題が残る部分もある。
市は導入に向けた条例改正案を市議会に提出し、6月27日の本会議で全員一致で可決した。
実際に導入する袋は透明か半透明の中身が見えるもので、「燃やすごみ」と「燃やさないごみ」に分け、資源ごみは別とする。市民らからデザインなどを公募し、申請のあった事業者が作る。
2023年10月の本格実施を予定し、半年前の4月から試行期間として袋の販売を順次始める。事業系ごみについても中身が見えるようにするという。
県の19年度の調査では、芦屋市民1人の1日当たりのごみ排出量は約690グラムに上り、県内では多い順に猪名川町▽淡路市▽丹波篠山市▽赤穂市-に次ぐ5番目。市は多い理由は分からないとしつつ、どの袋でも自由に捨てられる環境が影響している可能性があるとして、21年から市民アンケートを実施して指定袋の導入を検討してきた。
市議会では、市南部の集合住宅などから処理場に自動でごみを運搬する「ごみパイプライン」に関して、投入口にごみを入れてしまうと、指定袋を使っているかどうか分からないという問題などが指摘された。
市の担当者は「(パイプラインの)メンテナンス時にチェックし、マナーの啓発活動を徹底する」と話した。その他にもカラスによる被害対策など、導入に向けた具体的な検討を進めている。(村上貴浩)
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