◆5月30日は「ごみゼロの日」、「ごみ拾いイベント」に参加したことはありますか?
5月30日は「5(ゴ)、3(ミ)、0(ゼロ)」の語呂合わせで、「ごみゼロの日」です。
「ごみゼロの日」は、愛知県の「530(ごみゼロ)運動環境協議会」が制定しました。
「530(ごみゼロ)運動」は、1970年代に愛知県豊橋市の山岳会の会長が、観光客によるポイ捨て急増に対して「自分のごみは自分で持ち帰りましょう」と呼びかけたことがきっかけで、その後全国に広がったそうです。
最近では、福岡県でタバコの吸い殻のポイ捨てを繰り返した会社員の男性が書類送検されました。
ポイ捨て問題がなくならない中、楽しく「ごみ拾い」をしようというイベントも各地で開催されています。
今回は、全国の男女計780名を対象に「ごみ拾いイベントに関するアンケート」を実施しました。
※本プレスリリースの内容を引用される際は、以下のご対応をお願いいたします。
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「ごみ拾いイベントに関するアンケート」調査概要
調査期間:2022年5月19日~5月25日
質問内容:
質問1:地域や職場で実施される「ごみ拾い」をするイベントに参加をしたことはありますか?
質問2:どのような「ごみ拾い」イベントに参加しましたか?
質問3: 「ごみ拾い」イベントに参加して感じたことを教えてください。
質問4:ゲーム性がある「ごみ拾いイベント」に参加してみたいですか?
質問5:回答の理由を教えてください。
質問6:「プロギング」をやってみたいと思いますか?
質問7:回答の理由を教えてください。
質問8:外出先などで、路上や花壇に捨てられたごみが気になることがありますか?
質問9:どのようなことが気になりましたか?
集計対象人数:780名(20代以下・30代・40代・50代・60代・70代以上 各130名)
調査対象者:全国の男女
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
◆60代と70代以上の半数以上が、ごみ拾いをするイベントに「参加したことがある」
初めに、地域や職場で実施される「ごみ拾い」をするイベントに参加したことがあるか聞きました。
半数以上の方が、「参加したことはない」ようです。
年代別に集計すると、このようになりました。
60代と70代以上では、「参加したことがある」方が多数派でした。
実際に、どのようなごみ拾いイベントに参加したのか聞いたので、回答の一部を紹介します。
「参加したことがあるごみ拾いイベント」回答
- 職場の周りのごみ拾いイベント。(30代・男性)
- 年数回ある町内会での行事や、職場での地域ボランティアでのごみ拾い。(50代・女性)
- 町内会の子供会のイベントです。(60代・女性)
- 町内会で神社や公園のごみ拾いしながら散歩する行事。(20代・男性)
- 学校単位で参加する地元のごみ拾いイベント。(30代・女性)
- 学校のイベントで、通学路で朝通学のついでに親子でごみ拾いをするイベント。(60代・男性)
- 会社のISO環境活動の一環で川の掃除をおこなっている。(40代・男性)
- 所属するクラブチームで、地域の河川敷のごみ拾いイベントに参加した。(20代・男性)
- 雪解け後に出てくるごみを集める町内会のイベント。(50代・男性)
ごみ拾いイベントに参加したことが「ある」方に、参加して感じたことを聞いたので一部を紹介します。
「ごみ拾いイベントで感じたこと」回答
- タバコの吸い殻や空き缶、レシート、アイスやお菓子のビニールなどのごみが街路樹の植込みの中に結構あった。(60代・女性)
- ポイ捨てはもちろん、大きめの粗大ごみもあった。(10代・男性)
- タバコのポイ捨てが多いと感じた。(40代・男性)
- 空き缶のポイ捨てが多い。(70代・女性)
- 案外、プラスチックごみが多かった。(50代・女性)
- いろいろな種類のごみが散乱、ガラスの破片などあって危ないと思った。(60代・女性)
- 意外と家庭内で使われる、洗剤や容器などが多かった。(20代・男性)
- 何でこんなところに?というようなごみが落ちていて、驚いた。(30代・女性)
- みんな砂浜になんでも捨てすぎ。(30代・男性)
- 思ったよりかなりキレイで、まあ、やらなくても良いような感じ。(50代・男性)
◆20代の43.1%が、ゲーム性のあるごみ拾いイベントに「参加してみたい」
学校や職場、地域でおこなわれることが多い「ごみ拾い」ですが、最近ではゲーム性がある「ごみ拾いイベント」も開催されています。
東京都や長野県で開催されたごみ拾いイベント「清掃中」は、人気テレビ番組「逃走中」とごみ拾いを融合させたイベントです。
街中のごみを集めながらスマートフォンに通達されるミッションをクリアしていき、上位に入賞すると景品を獲得することができます。
このようなゲーム性がある「ごみ拾いイベント」について聞いてみました。
39.7%の方は「参加してみたくない」ようです。
年代別に集計すると、このようになりました。
20代以下では、「参加してみたい」方が多数派となりました。
「参加してみたい」「参加してみたくない」「どちらともいえない」と回答した方に、それぞれの回答の理由を聞いたので、一部を紹介します。
「参加してみたい」回答理由
- 楽しそうだから。(20代・男性)
- 面白そうだから。(50代・男性)
- 子どもが喜びそうだから。(30代・女性)
- 動き回るのが好きだし、その上に街が綺麗になっていくのがスッキリするから。(20代・女性)
- ためになることと、おもしろさの一石二鳥である。(60代・男性)
- 地域のごみを片付けながら、ゲームをできるのが楽しそう。(20代・男性)
- ゲーム感覚で気軽に参加できそうだから。(10代・女性)
- 交流の輪が広がりそうだから。(30代・男性)
「参加してみたくない」回答理由
- 面倒だから。(50代・女性)
- 体力がない。(60代・男性)
- 知らない人とするのが嫌だから。(20代・女性)
- 気遣ったり遣われたり、体力的にも精神的にも面倒なので。(40代・女性)
- 普通にごみ拾いすればよい。(40代・女性)
- スマホを持っていないから、参加できない。(50代・男性)
- 遊び感覚に違和感がある。(70代・男性)
- 子どもが小さいから迷子になりそう。(20代・女性)
「どちらともいえない」回答理由
- 面白そうだけどごみ拾いのために出かけるのがめんどくさいから。(20代・女性)
- 時間的余裕があれば参加したいが、あえて時間を作ってまでは参加したくはない。(40代・女性)
- 足腰が持つかわからない。(70代・女性)
- 広範囲になると体力的に限界。(60代・男性)
- 友だちに誘われたら行こうかなと思うレベル。(20代・女性)
- ゲームとしては面白そうだが、ごみ拾いだけには専念できなそう。(20代・男性)
- 季節によって、春先や秋など涼しい時はやってもよいが、夏の暑い時期や冬の寒い時期はやりたくないから。(50代・女性)
- 楽しそうだとは思うが潔癖症だから。(20代・女性)
ごみ拾いをスポーツと融合した「プロギング」も話題になっています。
「プロギング」はジョギングとごみ拾いを融合させたスポーツで、ごみ拾いに専念してジョギングをおこなうことで、社会貢献をしながら健康促進ができます。
「プロギング」をやってみたいと思うか聞いてみました。
「やってみたくない」方が61.7%で最も多く、「やってみたい」という方は14.9%でした。
「やってみたい」「やってみたくない」「どちらともいえない」と回答した方に、それぞれの回答の理由を聞いたので一部を紹介します。
「やってみたい」回答理由
- 運動もできて街も綺麗になり、一石二鳥だから。(20代・女性)
- 健康にいいことをしながら社会貢献もできるので。(30代・女性)
- 面白そうだから。(40代・男性)
- 普段ジョギングをしようとしても中々踏み切れないのでイベント形式なら参加しやすそう。(20代・男性)
- ジョギングで走りながらごみ拾いもできて良いこと尽くめだから。(40代・女性)
「やってみたくない」回答理由
- ジョギングそのものが嫌だから。(70代・女性)
- 走るのが苦手なので。(20代・女性)
- 体力に自信がない。(60代・女性)
- ランニングならランニング、ごみ拾いならごみ拾いに集中したいから。(40代・女性)
- 中断しながのごみ拾いは、ジョッキングの効果が薄れる。(60代・男性)
- 下を向いて走るのは危険そうです。(30代・男性)
- 年寄りだから他の人に迷惑を掛けると悪いから。(70代・男性)
「どちらともいえない」回答理由
- 良いことだとは思う。ただ、自身はランニングが苦手。(50代・男性)
- 体力がないのでごみを拾いながら走るのは大変そう。(30代・女性)
- 徒歩ならまだしも走りながらごみを拾うのはきつい。(60代・男性)
- 興味はあるが、ランニングは負荷が高いので。(70代・女性)
- 身体が丈夫でなく、走るのが難しいが、取り組む人が増えるのは賛成。(30代・男性)
- 参加したいが時間がない。(40代・女性)
最後に、外出先などで、路上や花壇に捨てられたごみについて気になることがあるか聞きました。
78.5%の方が、気になることが「ある」ようです。
「ある」と回答した方に、具体的にどのようなことが気になったのか聞いたので、回答の一部を紹介します。
「気になったこと」回答
- 花壇の中にごみが捨ててあり花が綺麗に見えなかった。(20代・男性)
- マスクのポイ捨てが多く気持ち悪い。(70代・男性)
- 河川敷においてはタバコはもちろんであるが、粗大ごみやバイクが残置されている。(40代・男性)
- イベント後のごみ処理がとても気になります。あちこちにポイ捨てしてあり、公共の場じゃない個人宅敷地内にもごみが目立ちます。(60代・女性)
- 菓子パンの包装などが道路に落ちていることがあり、環境に悪そうだと思うことがある。(20代・女性)
- 自宅の周りや買い物途中の道路で落ちている菓子の袋・飲み物の容器や、車・バイク・自転車に乗っている人がタバコの吸い殻を道に捨てるところを見たと嫌な気分になる。(40代・男性)
- 子どもが遊ぶ公園にタバコの吸い殻が捨てられていた。(30代・男性)
- 自分が喫煙者でマナーを守っているので、ポイ捨てされてるタバコが気になる。(50代・男性)
- 線路上にごみが捨てられていて危ない。(20代・女性)
- 発火性のあるようなスプレー缶とか煙の出てるタバコとか2次災害がありそうで気になる。(40代・男性)
◆まとめ
今回は、ごみ拾いイベントについてアンケートをおこないました。
地域や職場で実施される「ごみ拾い」をするイベントについて聞いたところ、「参加したことがある」方は41.7%でした。
職場や学校、町内会でごみ拾いをしたという方が多いようです。
ゲーム性のある「ごみ拾いイベント」については、「参加してみたくない」方が39.7%で最も多いですが、20代以下では「参加してみたい」が43.1%で多数派でした。
外出先などで、路上や花壇に捨てられたごみについて、78.5%の方が気になることが「ある」と回答しました。
コロナ禍で、マスクのポイ捨てが気になるという方もいました。
5月30日から、「環境の日」である6月5日までは「ごみ減量・リサイクル推進週間」です。
「ごみゼロ」社会は実現できるのでしょうか。
本プレスリリースの内容は、弊社運営サイト「日本トレンドリサーチ」にて公開しております。
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